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誰も知らない場所へ。
そう考え決めた高校は校則がかなり緩く、ボクが入った男子寮も門限が夜の10時までで、それ以外は自由だった。
寮の2階1番奥の部屋。
入って右側のベッドがボクの居場所。
必要最低限のものしか持ってこなかった為少し寂しい。
左側をチラリと見ると棒付きのキャンディが転がっている。
ベッドの上には漫画本に胸を強調した女の人が表紙の本。
ゲーム機に女物のピアス。
これは勿論ボクのものでは無い。
ルームメイトの桐谷櫂の物だ。
彼の第一印象は遊んでそう。
金髪にピアス。制服もかなり着崩していて、学校指定のを一つも身に付けてないのではないかと思わせる程。
そんな彼は一際目立っていて、学年関係なくモテていた。
けれどモテることを鼻にかける訳でもなくて、こんな地味でなんの取り柄もないボクにも話しかけてくれる。
1ヶ月経つとボクは桐谷くん、桐谷くんは椿と呼び合うようになって、彼と話す時間はボクにとって大切なものになっていった。
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