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「櫂くんって絶対花の名前が入った女の子じゃないと部屋に入れてくれないよね」
食堂で昼食をとっていると、ふと女の子たちの会話が入ってきた。
「そうそう、あと絶対にキスしてくれないの」
「え、私は隣の男の子がいる時じゃないと愛してくれないって聞いたよ?」
つい聞き耳を立ててしまった。
桐谷くんが部屋に女の子を呼ぶようになってから、ほとんど会話をしなくなって噂でしか彼の事を知る手段が無い。
なんだかストーカーじみてて自分でもおかしいとは思うが、彼の事を知りたいとも思う。
さっきの女の子の話を聞く限り、きっとボクは嫌われてしまったのだろう。
そりゃ、恋愛対象が男なんて気持ち悪い。
口には出てないが、知られてしまってたんだ。
だから、ボクの前で女の子を.......。
グルグルと考えてしまい、ご飯も喉を通らず、噂を聞いて嫌われている事実をこれ以上知りたくなくて、逃げるように食堂を後にした。
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