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パソコンをいじったり、漫画を読んでるとあっという間に時間は過ぎていき、時計を見ると22時を示していた。
あと1時間。
漫画を読んでいる間は桐谷くんのことを一切考えずに済んだのに、手持ち無沙汰になってしまった今頭の中は桐谷くんのことで占めていた。
今日もきっと女の子を部屋に招き入れているのだろう。
「可愛いね」って「いい匂いがする」ってよく桐谷くんが使う言葉。
ぼくに向けてくれない言葉を、女の子には簡単に与えて。
あの声で「椿」って呼んでもらえたら、あの瞳でぼくを見つめてもらえたらどんなに幸せなんだろうか。
想像するだけで自身のモノが少し熱を帯びる。
けれどその熱を帯びた自身を見て、あぁ自分は男なんだと改めて思い知らされた。
なんでぼくは男に生まれてしまったのだろう。
1度でいい。
女の子になりたい。
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