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「た、ただいま」
月明かりに照らされて金色の彼の髪がキラキラと光っている。
何も言わず立ったままの彼。
鋭い瞳に捕らえられぼくは動くことが出来なかった。
「外泊届けって何処に行ってたの」
真っ暗の部屋に時計の針と彼の声が響く。
「あ、えっとネットカフェに少し、でも泊まることが出来ないみたいで.......」
事実を話しているがしどろもどろになってしまう。
「荷物置けば?」
彼の言葉で固まっていた体を何とか動かし彼の横を通り過ぎる。
ガンッ
背中に衝撃が走った。
目の前には桐谷くんの顔、その向こうには見慣れた天井があってベットに押し倒されたことが分かった。
「え、きり「ネットカフェ?嘘つかなくて良いよ、そんな石鹸の匂いさせて男の家にでもいたの?」」
名前を呼ぶ前に遮られてしまった。
「ま、待って?嘘じゃないよ」
腕を捕まれ身動き出来ない上に、桐谷くんの少し苛立った顔。
勘違いしているみたいだけど、男の家と言われてしまい、ぼくが男しか好きになれない事を知られていたみたいだ。
「なら証明してみろよ、男に抱かれてないって事を」
あぁ。ほらバレていたんだ。
気持ち悪くて、醜いこの感情を。
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