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「先に行くからな」
と声をかけられドアの閉まる音が聞こえた。
部屋には脱ぎ散らかした服が残る。
それを拾うとフワッと桐谷くんの匂いがしてなんだか悲しくなった。
そういや、呼び出されたって言ってたな。
告白だろうか。
もし可愛い子だったら、桐谷くんのタイプだったら付き合ったりするのかな。
「.......んっ」
ピリッという痛みで我に返った。
痛みに視線を落とすと手のひらに爪の跡がくっきりと残っていて拳を強く握っていた事に気付く。
本当にぼくの頭は可笑しくなってしまったみたい。
考えないようにしようと思えば思うほど、彼の顔が浮かんで、苦しくなって泣きたくなって。
それでも想う事を止められなくて。
やめたくなくて。
きっと桐谷くんはこの気持ち知らないんだろうな。
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