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なるべく顔を合わせたくなくて、少しずつ桐谷くんを避けるようになっていった。
けれどどんなに避けていても部屋は同じな訳で、寝る場所も同じな訳で来ないでくれと願っても嫌いな金曜日が来る。
デジタル時計はそんな事関係なしに金曜日の文字をぼくへ見せつけてくる。
「今日のカラー占い♪︎赤青黄の3つから好きな色を選んでね」
意味もなくつけたテレビからいかにも子どもが好きそうな占いが始まった。
別に占いに興味は無いし信じてもないが心の中で「黄色」と唱えてしまった。
「黄色を選んだそこのあなた!今日はハッピーな気分!意中の相手とも上手くいく予感!赤を選んだ.......」
ほら、こんなの当てにならない。
全然ハッピーじゃないし3色しかないならこのテレビ見てる黄色を選んだ人みんなハッピーとか有り得ない。
ちょっと複雑な気持ちになりつつ学校へ行く支度をする。
ぱっと時計を見ると時間ギリギリで慌てて着替えて家を出た。
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