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学校ではずっと椿って子の噂で持ちきりだった。
聞きたくない、ぼくと同じ名前の女の子。
「桐谷くんが言うにはすっごく可愛くて、おしとやかな子なんだって!」
「えー、私はウブで綿あめみたいにフワフワした子って聞いたよ?」
「どっちにしろ桐谷くんが好きな子なんでしょ?羨ましいなー」
嫌になるくらい入ってくる。
でも知らなかったな。桐谷くんの好きな子。
つばきって言うんだね。
噂通り可愛いんだろうな。
結局桐谷くんのことで頭いっぱいになったまま放課後を迎えてしまった。
朝の占いが恨めしい位に悲しくなった。
だってこの後部屋に帰れば桐谷くんの好きな人と会わなくてはいけない。
告白する前に失恋とか本当についてない一日だ。
なれることなら好きな人の好きな人になりたかった。
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