アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
24
-
重い足取りで部屋へ帰る。
きっとかわいい女の子がいるんだろうな。
恐る恐るドアノブを握る。
カチャリと音を立て開くと、部屋には桐谷くんしかいなかった。
一瞬フリーズしたが気づかれないように平常を装う。
「あ、あれ?今日は女の子居ないの?」
震えそうになりながら聞いてみる。
するとキョトンとした瞳でこっちを見て、その後納得したような表情で桐谷くんは口を開いた。
「今日学校でなんて聞いた?」
「桐谷くんの好きなつばきって子が愛されるんだよね?」
こんなこと言いたくないのに。
「そう、綿あめみたいで、可愛い俺の好きな子。」
「うん、ならぼくは違う部屋行くよ、2人っきりの方がいいでしょ?」
やめて、聞きたくない。
これ以上知りたくないのに。
「何言ってるの?キミだよ椿。俺の大好きな人」
「.......へっ!?何言ってるの?、ぼく男だよ?」
「そんな事知ってる、男の椿が好きなんだ、だめ?」
「だっ、ダメじゃない」
考えもしなかった言葉がぼくの頭に響く。
「ほら、だから俺をもっと好きになれ」
放課後花の名前を持つ彼は愛される。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
24 / 24