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SIDE海堂
渡したジャケットを井川が羽織ると、親衛隊隊長が困ったように、こちらを見た。
「えっと、こっちもわかってるから、そんなに焦るな。」
「あ、ああ」
フォローの言葉も思いつかない自分を呪いながら、慌てて頷く。
「じゃあ、ミキさんは幸い怪我はしてないようだけど、保健室で冷やしておく。」
隊長の言葉の後に、井川と目が合う。
「心配してくれてありがとう、海堂」
先ほどはいつもの落ち着いた雰囲気からは想像できないほど、焦らせてしまったが、井川は苦笑しながら、そのまま食堂を出て行った。
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