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「あ!海堂、ギリギリ間に合ったね!」
八幡の声に、反射的に振り向けば…
「すまない、井川、列に入れてくれ」
息を切らせた海堂がミキの後ろに立っていた。
「海堂、それ帽子屋だよね」
大きなシルクハットにキラキラとした衣装、確かに、前に見た映画を思い返してみれば衣装自体はこんな感じだったが、海堂の衣装がなかなか出来上がらなかった理由が理解できた。
「い、一応…」
海堂もこのミキの反応が予想済みの様で苦々しげに言った。
「配役ミスだったんじゃないのか…?」
「海堂、決まりすぎて、ただの超絶イケメン紳士なんだよなー」
愚痴をこぼす海堂に八幡はケラケラ笑った。
もっとイかれてる感がなきゃねー、と八幡から言われながら、海堂は申し訳程度に役作りのためのティーポットを持つ。
「いいと思うよ、うん、似合ってる」
恨めしげにこちらを見た海堂に苦笑すると、彼はため息をついた。
「まー、猫とかウサギよりは、マシって事か」
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