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面倒な言い方をされたことに少しむっとして、下を向いていたら、気づけば自分のレースまでまわってきていた。
ピストル音がなり、勢いよくスタートする。
走りながら、モヤモヤとした感情を振り払う。
どうしてこんなに、井川が、気になるのかって?
数十メートル走ったところにある、机の上のボックスに手を伸ばす。
自分のひいた借り物が書いてあるカードを見ながら、ぼんやりと思う。
とっさに、席を見回して、彼を見つける。
観客席に座ってる彼の元へ。
「井川、来てくれないか」
彼は一瞬驚いた顔をしたがうなづくと、席から立ち上がり、トラックの中に入ってきた。
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