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大人な伊吹さんと変わらない由奈
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由奈に紹介された伊吹さんはたった年が1つ上なのに、すごく大人っぽく見えた
視界が歪む
その時俺はまた泣きそうになってることに気付く。
「ごめん、俺忙しいから」
元カノに、初対面の人に、泣いてる姿なんて見せたく無くて逃げるように背を向け、去ろうとした
「待って!」
不意に腕を掴まれバランスを崩し、伊吹さんの胸に顔が収まる
伊吹さんに頭を撫でられる
「泣けばいいよ。」
由奈とは違う低い声、
剛たちとは違う 落ち着いた声色、
伊吹さんの胸の中で抑えていたものが溢れ出してしまった
俺の涙止まるまで、ずっと伊吹さんは頭を撫でてくれた。
「ありがとうございます、もう大丈夫ですから」
涙が一時的に止まり、伊吹さんから離れお礼を言う
「由奈ちゃん。僕、梛樹くん心配だから家まで送るね」
「私も心配だから…、梛樹をよろしくね?」
「わかった。梛樹くん、帰ろうか」
伊吹さんは俺の肩を抱き、由奈に別れを告げる
そんな俺たちをニヤニヤしながら由奈が見ているのに気付くほど、俺に余裕は残っていなかった。
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