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料理選び
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付き合ってまだ日が短い俺は伊吹さんのことをほとんど知らない。
だから、今回のデートで伊吹さんのことを知るぞ!
料理選びで好きな食べ物を知ることが出来るからラッキー♪
…はっ!俺の好みも知られることになるじゃん!
いつも料理を選ぶのとか迷わないのに、
これで伊吹さんに好みが知られちゃうから…
と悩んでしまった。
俺は悩んで時間がかかりそうだったから、正面に座っている伊吹さんの方に目を向ける。
すると、既にメニューは閉じてこっちを見つめていた。
「す、すみせん!すぐ決めます!」
「いいよ急がなくても。梛樹くん見てて飽きないし」
「俺の顔、なんかついてる?」
「そうじゃなくてね、なんか真剣な顔してるなって…
と思ったらコロコロ表情変わるしw」
「それは真剣な顔もするよ!だって…」
「だって、なに?」
「だって、ここで選んだ料理のが俺の価値感…的な?」
「好みの話じゃなくて?」
「好みもそうだけど…ここで安いものとか、高いもの頼むと俺の価値感がバレるというか…なんというか…」
「じゃあ、それぞれ2品好きなもの頼もうか。
それで半分にしよ? 半額で考えると高くも無いから、考えやすいじゃないかな」
そう提案してくる伊吹さんは大人だと思う
俺のことを考えてくれている伊吹さんは優しい
考え方がまた子供なんだなって、つい自分の小ささを実感する。
ダメだダメだ!今日は伊吹さんに楽しんでもらうのが俺に出来ることなんだから!
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