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燃えるように熱い体も、か細く啼く声も、濡れた瞳も、全て全て、俺のものだ。
「っ・・・!」
とろけるような愛を、全て君に。
深く口付けながら、その想いを伝えていく。
「ぁ、やまのさっ・・・!」
クーラーが効かない。
むんむんとした熱気で、窓が曇っていく。
ミシミシと悲鳴を上げるベッドは、俺たちの体重を上手に受け止めて跳ね返してくれた。
「甲斐くん、好きだよ。」
「もっ、おれ、もっ!」
ひっくり返して、猫のポーズをさせると、枕を抱きしめてキュンキュン啼いた。
「やっ、そこ!!」
「綺麗だよ、全部。」
身体中をキスしていく。
初めて人から触れられる部分は、驚きにヒクヒクと喘いでいた。
全て、俺のもの。
そして、俺も甲斐くんのものだ。
独占欲が芽生えて、腿の内側に強く吸い付いた。
残る痕に、指を這わせると、甲斐くんが顔をあげた。
「・・・きす、まーく?」
ああ、そうか。
キスした事ない子だった。
「そうだよ、見てみる?」
「んっ。」
太ももの内側に付いた赤い痕を、大切そうに指先で触れてから甲斐くんは微笑んだ。
「嬉しい・・・ずっと憧れてた山野先生から、キスマークもらっちゃった。」
!!
ああ、あざとい。
あざとすぎる。
なんだ、こいつ。
なんだ、この生き物!!
山野は、頭を抱えそうになった。
急に先生呼びしやがるし、本当、実は山猫は甲斐くんなのかもしれない。
ミイラ取りがミイラだ。
「なあ、甲斐くん。」
「はい。」
すっと手を伸ばした。
「明日は、ココにコレを挿れるからね?」
「え!!」
甲斐くんが真剣な顔をした。
「は、入るものなんでしょうか。」
「医者の言うことを信じなさい。」
ああ、たまんない。
可愛すぎて、明日まで我慢できるか分からない。
「とりあえず今夜は、もっと感じるようになろうな?」
「ひぇっ!!」
全身を愛して愛して。
触れていない場所がないくらい、愛するのだ。
途端に切ない声で啼きだした甲斐くんを、余すところなく。
「ゃ、イクッ!」
ほら、可愛い声。
これも全部、俺のものだ。
キスの痕を付けながら、山野は幸せを感じていた。
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