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ふたたび
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「とりあえず、入ったら?」
こんなところで話すのも周りに迷惑だろうと、俺は男の言葉に従い、部屋の中へと入る。
しかし、頭の中はショート寸前。
何でこいつがここにいる?
それだけが俺の脳裏を支配していた。
「はじめまして、じゃないね」
俺の目の前に座っている男は、へらへらと笑ってみせる。
「まさかまた会えると思ってなかったから、びっくりだよ」
「...会いたくなんてなかった」
ボソリと独り言のように返した返事。
ちゃんと聞き取っていたらしい男はニコニコと笑みを崩さない。
「ひどいなぁ、傷つくよ」
表情と言葉が噛み合っていない。
ふざけた笑みにイライラが募る。
「てかアンタ三ノ宮の生徒だったのかよ」
「うん、一応きみの先輩だよ」
「朝は制服着てなかったじゃん。ここに住んでんなら電車に乗る必要もないし..」
「今日まで実家にいてね、ギリギリで帰ってきたんだよ」
「...で、その電車で痴漢かよ」
「ふふっ、ついね。ヤっちゃった」
「....」
ヤっちゃった..て。
そんな、寝ちゃったみたいな軽いノリで言うか?普通。
..言わねーよ。
どうやらこの目の前のイケメン変態野郎は、かなり頭がおかしいようだ。
「でも、きみもノリノリだったでしょ。すごい気持ち良さそうだったよ?」
「っ!!!う、るさ..っ!あれはっ、その..事故だ!」
目に見えて動揺する俺に、変態野郎はクスクスと笑う。
「ふーん、じゃあ..」
そして、その笑顔は妖しげに変わった。
「もう一回、ヤってみる?」
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