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一緒に
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「うぅ..おわったぁー」
ぐぐぐっと座ったまま伸びをする。
かなりの時間座っていた為、腰が痛い。
すると、後ろからクスクスと笑い声が聞こえた。
「おつかれさま、結構時間かかったね」
「蛍汰も手伝ってくれてありがと..」
何となく照れてしまうけど、一応手伝ってもらったしお礼くらいはちゃんとしないと..。
そう言い聞かせながらも、やはり声は小さくなる。
そんな俺にも、蛍汰はおかしそう笑った。
「もう時間も遅いし、お風呂入ってきたら?」
「え、あ、うん」
いつの間にお風呂の準備してたんだろ。
いきなりふられた話題に生返事を返す。
「あ、蛍汰は入らないのかよ」
一応先輩だし最初からここに住んでたわけだし、俺が一番風呂っていうのも何だか気が引ける。
「....」
質問に対する答えが返ってこないことに疑問を抱き、蛍汰の顔を覗き込むと、彼はポカンと口を開けていた。
「...?蛍汰?」
「優真、一緒に入りたいの?」
「...へ?..っ!は、はぁ!?」
あまりにも的外れな返事に、俺は飛び上がる勢いで声を荒げる。
一緒に入りたいって..そんなわけないだろ!
なんでいきなりそうなるんだよっ。
わけが分からん!と頬を染め上げる俺に、蛍汰はようやく自分の間違いに気づいたようだった。
「なんだ、お誘いかと思ったのに」
「なっ..!!そんなわけないだろ!」
恥ずかしげもなく、残念だと言う蛍汰にこっちが恥ずかしくなってくる。
「俺は一緒に入ってもいいんだよ?」
「入らねえよ!!もうっ、先入ってこいよ!俺は後でいいっ」
「ふふっ、そんな恥ずかしがらなくてもいいのに」
早く行けと背中を押す俺に笑ながら、蛍汰は脱衣所へと向かった。
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