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「おはよーっ」
「よぉ、遅いな」
教室に入るともうみんな自分の席についていて、俺は肩身を狭くしながら、巡と挨拶をかわしてそそくさと自分の席につく。
「なに、寝坊?」
「ちがうよ!ちょっと色々あって..」
説明するのも面倒だったから、適当にかわして会話を終わらせる。
巡は不服そうにしてたけど、先生が入ってきた為に仕方なく諦めたようだった。
「今日から授業がはじまるが、そんな気負わんでいいからな。楽にやってけよー。まぁ、頑張ってくれや」
軽い挨拶をすませて、先生はさっさと教室を出て行く。
...なんか、色々とテキトーだな..。
細かい先生よりはずっといいけど。
「なぁなぁ、昨日どうだったよ」
「え?」
先生がいなくなった途端に、目を輝かせながら話をふってきた巡。
キョトンと目を瞬かせると、アパートのことだと急かされた。
「初日だったろ、どうだったよ?」
「どうだったって..、荷物整理して風呂入ってそのまま寝て....っ..あ..」
そこまで言って、言葉を詰まらせる。
今まで、昨日のことなんて考える余裕なくてずっと忘れてた。
昨日、俺はあいつにまた...
(いいようにサれてしまった..)
「っ...」
カァッと頬を染め押し黙ってしまった俺を巡が覗き込んでくる。
「優真?どした?」
「っ、いや。なんでもない!」
「?..そうか?」
不審そうな顏を向けてくる巡から目を逸らして、俺はジワジワと押し寄せてくる熱を必死に追い払った。
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