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開幕
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それから暫くして歓迎会がはじまった。
流れ出したBGMとゆっくり上がる幕を見て、歓声が体育館中に響き渡る。
「みーんなーっ、こーんにーちはー!」
子供向け番組のお姉さんお兄さんがやっていそうな挨拶と共に出てきた先輩。
それだけでみんな大盛り上がり。
「本日の司会を務めさせて頂く放送部2年の松岡です!まずは、新入生の皆さん。ご入学おめでとうございます!..って言ってももう一週間以上経ってるしだんだんとこの学校にも慣れてきたよね」
よく通る声と、違和感のないハイテンションな喋り方。
随分と司会役に向いた人だなぁ、なんてどこか冷めたように見てしまう。
「今日は僕たち先輩から、新しい後輩になったみんなに細やかなプレゼントを贈りたいと思いまーす!」
可愛らしくウインクをした先輩に続き「いえーい!」と盛り上がるみんな。
(なんつーノリのよさだよ)
みんな打ち合わせでもして来たのかと言いたくなるくらい声が揃ってる。
隣で叫ぶ巡も例外じゃなく。
え、何。ついて行けない俺が普通じゃないの?
つい、そんなことを思ってしまうほどだ。
「じゃあ、まずは二三年の先輩たちによる部活動紹介をするよーっ。みんな、寝ちゃダメだよ!?」
どうやら前座らしき部活動紹介は寝る人が続出するみたいだ。
松岡先輩は慌てて釘を刺して壇上から降りていく。
そして、入れ替わりのように水着を着た体格のいい先輩たちが出てきたのだった。
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