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兄さんのバイト6〜圭吾視点〜
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クソ…………。
慎也の本命の話なんか出すんじゃなかった。
でも蕪木には早めに諦めさせてやらないと、可哀想……だよな。
あんなに健気に尻尾振ったって 慎也は蕪木に見向きもしない。
慎也には
あの人しか見えてない
あんなにモテるのに、何で茨の道に進んじまうかな。
「圭吾先輩?俺 会長の本命の話早く聞きたいんっすけど〜」
天谷……
コイツは何考えてんのかわかんねえ。
いつもヘラヘラしてるし、張り付いた笑顔が仮面みたいで不気味だ。
「圭吾先輩……僕も聞きたいです…」
蕪木……………はあ。
慎也もこーゆーのと付き合えば尽くしてもらえるだろうに。
あ、誰にでも尽くされてるからいいのか。
「何が聞きたいんだ?」
「まずは、見た目っしょ?」
天谷がチラリと蕪木の方を見ると、蕪木はコクンと頷いた。
「見た目は可愛い系。身長は俺よりちょっと低いくらい。」
「え⁈圭吾先輩とちょっとしか変わんないんすか⁈背、高いっすねー」
ああ、コイツら女だと思ってるのか。
たしかに女だったら高身長だな。
まあそりゃそうか まさか学校一のイケメンが男に恋してるなんて思わないよな。
「え、え、え、僕より身長高い……」
「気にすんな。慎也はあの人の見た目やスタイルだけで好きになった訳じゃねえ」
「スタイルいいんだ………」
「だから気にすんなって………」
人がフォローしてやってんのに、めんどくせーヤツ。
「中身はどんなカンジなんすか〜?」
お前ホント興味津々だな………。
「あー、えっと、そうだな…一言で例えるなら天使だ。」
まあ、あってる。よな?
「……………は?天使?wwww何それちょーウケるんスけどwwwww」
うぜえ…………………。
「………性格もいいんだ………。」
だからお前は気にすんなって………。
「それと高校生の時に生徒会長してたらしいよー」
いきなり背後から聞こえた声。
なんで急に会話入ってきたんだ。
「北上…」
なんでテメーがんなこと知ってんだよ。
「北上先輩いつからいたんスか?ビックリさせないでほしいなぁ〜」
おいおい、最初からいただろうが!!!
可哀想だろ気付いてやれよ!!!
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