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Good morning-8
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「腰、痛くなかったか」
俺の腰を労ってくれた言葉は、ほとんど聞こえちゃいなかった。ただ声をかけられたのことは分かって、俺は微睡みながら一織にしがみついて、寝言のように呟いた。
「...すき」
「バカ、煽ってんの?挿れんぞー、コラ」
「ん.....いおり」
この体温も、優しい手も、甘い匂いも、名前ですらも、こいつの全てが好きなのだと、噛み締める。
ぽん、ぽん、と背中を撫でられた。
「あーわかった。眠いんだろお前」
そう、すごく眠たい。
イくとなんでこんなに眠たくなるのだろうか。さっきまで寝ていたのに、睡魔に襲われてうとうとする。
「ほとんど寝れなかったしな。二度寝するか」
二度寝、と聞こえて俺は頷いた。もう一度抱き着き直して、甘い匂いのする首筋に顔を埋めた。
すると、さらさらと髪を撫でられる。
それをされたら、もう、秒で寝ちまいそう。
瞼が重くて、もうこじ開けるのも億劫だった。
「おやすみ、また後でな」
その囁きを最後に、記憶は途切れた。
目が覚めたら、またおはようと言える。
それだけのことが、幸せに思えた。
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