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不埒の夜
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その頃、俺は久之と、爛れた日々を送っていた。
久之は、親に金だけ与えられてる、放任されまくりのボンボンで、高級住宅街の最奥の、激広い敷地の豪邸に、弟と二人で暮らしていた。
もちろん二人だけで家事がこなせるわけもなく、家には常時四人のメイドと二人の男性の下働きがいて、このメイドどもがまた、とびきりの美人揃いときている。
ヤりたい盛りの俺たちには、まるでヒヨコの狩場みたいなもので、本能の赴くままに、俺たちは彼女らを、入れ食いで狩り続けたのだった。
拒まないコもいれば、徹底的に拒むコもいる。
拒むコにはもちろん二人がかりだ。
まあ、見た目もそこそこの俺たちだから、特に訴えられることもなく、メイドたちは悲嘆にくれながらも、高給に縛られ続けるのだった。
耐えられなくなったコが辞めると、親はどこからか、新しいメイドを調達してくる。
いつも新鮮な獲物を与えられてる俺たちは、野生でありながら去勢されてる、みたいな、中途半端なイライラを抱えたまま、日々を生きていた。
そこに、現れたのだ。
貴之が。
久之の弟、美しき獲物。
俺たちは抗えなかった…
「にい! 雄にい!」
クスリと酒をダブルでくらって、居間でだらけ切ってた俺たちのところへ、貴之はマジ切れの様子で現れた。
「れいか出てった! 泣いてた! 何したんだいったい!」
「るせーなー。いつものことじゃん」
「いつものことじゃない! 俺言ったよね? れいかだけは止めてって。にいも雄太もわかったって言ったじゃん! 俺信じてたのに! 信じてたのに…」
声が涙めいていく。
酔眼で見ても、貴之の目は確かに涙に潤んでいる。
ちくりと胸の奥が痛む。
けど貴之はアツくなりすぎた。
「許さない! 絶対許さない!」
怒る貴之が可愛くて、何だかめちゃめちゃムラムラくる。
男だ。
ダチの弟だ。
なのに何だろう、何か…
頭冷やしてくれよ。
祈る気持ちで久を見る。
何てこと。
久も同じ目を…してる。
やめろ、弟だぞ、おまえの、おまえのたった一人の弟だ、やめろおおっ!
喉にひりついて声にならない間に、久は弟を…引き寄せた…
貴がれいかを慕ってることは気づいていた。
だからだ。
だからこそ、俺らはれいかを犯った。
貴を誑かすな!
それが俺たちの本心。
たかがその辺の女に託すには、貴は愛しすぎたのだ。
ついこの間まで、貴はその辺のチビだった。
紙飛行機折って!
鬼ごっこしようよ!
うるさいくらいまとわりついてた。
それがほんのここ数週間で、蛹が蝶になるように開花したのだ。
少し癖のある柔らかな髪。
物憂げな伏し目、長い睫毛、すんなり延びた手足。
まだ伸びきっていない身長や、少年ぽい肢体も、何やら甘く俺たちを魅了する。
そんな貴が女を慕う。
れいかが応じれば女を知る。
それが受け入れられなかった。
実際のところれいかは身持ち固く、まじめで優しい、聖女みたいな女で、少年を自堕落に誘惑するようなタイプではなかったし、貴の思慕もごくごく当たり前の、姉を慕う弟的な感情に過ぎなかったのに、邪(よこしま)なる俺らはれいかを、悪女として罰したのだ。
貴が怒るのは当たり前すぎるほど当たり前だった。
だがあまりにも、タイミングが悪すぎた。
俺らは完全にラリってて、怒る貴が絶好の獲物に見えたのだ。
久が抱き取って、貴を床に押し倒した。
俺がキスして久が後ろに分け入った。
久が放つと俺が分け入り、不慣れな狭い穴をを押し広げ…
俺たちは、貪りつくした。
一晩中、泣いて暴れていた貴に、俺らはクスリを盛った。
抗い続けていた無垢な魂は、クスリの力でねじ曲げられ、俺らの愛撫に敏感に反応するようになった。
すごくイイ…
ああ、もっと…
だめ、出ちゃうー…
今度は僕がしゃぶってあげる…
そしていまや自ら、俺らに進んで奉仕する。
こんなこと、普通の**才が自分から言う訳がない。
細い肉体を最初に割り裂いてから三十六時間、俺の高揚は徐々に徐々に、激しい後悔へと変わってきていた。
精液と唾液にまみれ、焦点の定まらない目をした、こんなの貴之じゃない!
なのに久はそんな貴の、口腔にペニス差し込んで、
「貴之、貴之ぃ…」
間延びした声でおめいている。
「めちゃめちゃいい…貴之ぃ…。兄ちゃんも可愛がってやるよ」
シックスナインの体位をとって、貴之のまだ幼い男根を、咥えて執拗に愛撫している。
「にい…にい…僕…いい…ああ…僕…あああああああああっ」
久の口に放たれたそれは、薄くて、少なくて、いかにたくさんの回数俺たちにイカされたかが察せられる。
なのに久はまだ貴を裏返そうとする。
「もうやめろ!」
久はびっくりしたみたいな顔で俺を見た。
「だってせっかくの…」
「せっかくのって何だ! 仮にもおまえの弟だぞ!」
「弟だ。こんな具合のいい、淫乱の弟…俺たち運がいい」
「久之!」
目が据わっている。
「おまえがいけないんだぞ。おまえがキスするから。俺の貴之にキスするから!」
「おまえが押し倒したんだろうっ」
「おまえに抱く権利はない!」
「おまえにもない!」
「きさまーっ」
裸の男どうし揉めてたって、何の解決にもならない。
「クスリ切ろう。このままじゃ、貴之ダメになっちまう」
「雄太…」
久之は情けない顔になった。
「わかってる。わかってるんだ俺。だけど、だけど…」
長い沈黙の後、久之は約束した。
明日は必ず貴之を、正気に返すと。
そして俺はそれを…
信じた。
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