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第一章「快楽の香り」《6》
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昨日ぶりにリトの部屋の前に立つ。
相変わらずインターホンを押しても、反応はなかった。
ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン。
近所迷惑だとかもどうでも良くなって、壁のボタンを連打する。それでも開かない扉に痺れを切らして、ポケットから鍵を取り出した。
「……なんで入れるんだよ」
ベッドの上で布団をすっぽりと被ったリトが、顔だけを出してこちらを睨む。
「スペアキーがあるから」
「俺のプライバシーは!?」
「知らん」
ムッとしてこちらを見るリトをテキトーにあしらいつつ、ベッド横のイスに腰かけた。
「客より先に部屋を出るなんて、ボーイに有るまじき行為だぞ」
矢野さんに入れられたチップを後ろポケットから取り出し、テキトーに机の上へ投げ捨てる。
「それは…! レイさんがッ」
そこまで言って思い出したのか、リトはブワッと顔を赤くした。
「俺がなに」
あえて淡々とした口調で言葉の続きを促すと、リトは「ッ〜〜!」と唇を噛んで押し黙った。
「お前才能あるよ」
「え?」
「いじめられる才能」
フッと笑いながら言うと、リトは嬉しくなさそうに眉間にシワを寄せる。
「ないよ、そんな才能! いらないしッ!」
心外だとでも言うようにムッとするリトを見ながら、どうやら本人はバレていないと思っているらしいことを口にしてみる。
「俺に煽られてイったくせに」
一瞬の沈黙のあと、目の前の子どもはこれまでに無いほど、ぶああと顔を赤くした。
「な、なんで」
「バレてないと思ってたのか? 俺に精液かけられて、触ってもないのに射精してただろ」
あわあわと口を震わせるリトに、椅子から立ち上がってジリジリと近づく。布団にくるまっているリトに顔を寄せると、まだ仄かに赤い目元を指先で撫でた。
動揺して固まっている身体から布団を剥ぐと、既に着替えたらしい新しいズボンの下で何かが緩く勃ち上がっていた。
「物足りなさそうだな」
上からのしかかりながら、グリグリと膝でソコを刺激すると、リトはハッとした様子で逃げようと暴れ出した。
「や、やだッ! 触るな!」
ズボンの上から陰部を揉みしだけば、俺の肩を押して抵抗する態度とは裏腹にソコはどんどん硬さを増していく。
「うッ、んゃ…ゃだッ…」
俺に無理やり押し倒されて身動きが取れなくなると、幼さの残る顔をしたリトは与えられる刺激に首を振って拒絶を示しだした。
それでも手を止めずに、服の上から敏感な亀頭部を親指の腹で円を描くように刺激してやる。
「んぁ、っぐ、んぅ…ッ」
抑えきれない様子で上擦った声をあげていたリトは、気づけばボロボロと泣き出していた。すぐにそれに気付き、動かしていた手をピタッと止める。
「やだぁ…ゃ…」
俺と大して身長も変わらないくせに、リトは子どものように泣きじゃくる。その姿に心の中で僅かに罪悪感が芽生えた。
グズグズと泣くリトの唇にあやすように口付けながら、指で目元を伝う涙を拭いとってやる。
「何がやだ?」
子どもを相手にするように、できる限り優しい声音で尋ねる。
リトはこちらを見ると、何も答えずに恥ずかしそうに目を泳がせた。
「矢野さんのアレ、無理やり飲ませたことか?」
わざと舌を見せてからかうように笑うと、リトが潤んだ瞳でこちらを睨む。
「面白がってプレイに巻き込んだことか?」
さっきと同じような体勢で四つん這いになって組み敷いてみる。案の定、顔を赤くしたリトに更に睨まれた。
「じゃあ……気持ち良いことが、嫌?」
薄々わかっていたことを聞けば、リトは困ったように眉間にシワを寄せる。
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