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第二章「発情の香り」《4》
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「んぅッ…なに、ひて……」
「歯が当たってる。もっと口を窄めて」
無理やり開けられているせいで、口端から先程よりもダラダラと唾液が流れ落ちていく。それを気にもとめず、リトの顎を掴んだまま親指で歯の内側をなぞった。リトは上を向かされているのが辛いのか、顎を掴む俺の手首を掴み、ささやかな抵抗をみせてくる。
「俺をイかせるのは当分先だな」
そんなリトを見下ろしながら、フッと鼻で笑う。
「んぐっ…はなひてッ」
歯の一つでも立ててみればいいのにと思いながら、不満そうにこちらを睨むリトに静かにと口角を上げた。
「舐めてるだけでこんなにしてるんじゃ、どっちが奉仕されてるのかわかんないな」
「やぅッ……!」
言いながら、生意気に存在を主張するリトのソコに足を乗せ体重をかける。
「やッ、いた、ぃから……」
グリグリと加減せずに踏みつけると、リトは俺の両膝を両手で押しながら、逃げようと暴れ出した。
顎を掴んでいた手を離してやると、後ろに飛び退くように下がっていった。
床に手をついて座り込んだリトが、ムッとした顔でこちらを睨んでくる。わざと見せつけるように、唾液まみれになった親指へ舌を這わせた。
「なっ……」
驚いた顔を真っ赤に染めながら、口をパクパクとさせるリトを他所に、椅子の背もたれにダラッと寄りかかる。
「まだ終わってない」
そう言いながら、リトを手招いた。
「も、もういいでしょ……!?」
「リト」
イヤイヤと首を横に振るリトの名前を低い声で静かに呼びつける。するとリトは、「うぐ……」と唇を噛んで警戒しながらもじりじりと近寄ってきた。
「下、脱いで」
緊張した面持ちで目の前に立ったリトは、俺の言葉に「や、やだ……」と再び一歩後ずさる。
「俺に無理やり全部脱がされるのと、自分で素直に下だけ脱ぐの、どっちがいい?」
ニコリともせずに冷たく言うと、リトは苦虫を噛み潰したように顔を歪め、ゆっくりと自分のズボンに手をかけた。
小刻みに身体を震わせ、躊躇いがちにズボンを下ろすリトをじっと見つめる。俺の視線に気付いたのか、下着を下ろそうとしていた手が途中でピタッと止まった。
「そ、そんなに見られてると……恥ずかしいんですけど……」
赤くした顔を横に背けながら、ボソボソと小声で文句が聞こえる。
「もうとっくに全部見てるし、別にどうも思わないから早くしろ」
モタつくリトに呆れた目を向けて言うと、リトは顔を赤くしながら目を潤ませ、不貞腐れたようにこちらを睨んだ。
“早くしろ”の意を込めてその顔を睨み返すと、眉尻を下げ、躊躇いながらようやく下着を脱いだ。
下半身が露わになったリトは、俺から大袈裟なほど顔をうつむかせ、ピンッと上を向いたソレを手で隠した。
何を今更恥ずかしがっているのかと思いながら、その手を掴み引き寄せる。
「わっ」
バランスを大きく崩したリトが、椅子に座る俺の上に覆い被さるように倒れ込んだ。咄嗟に俺の胸元に手をつき、一気に近づいた距離に驚いたのか、やけに顔を赤くする。
慌てて身を引こうとするリトの腰を引き寄せ、太ももに跨るように無理やり座らせた。
「やッ……な、なに」
寛《くつろ》げたままだったズボンの隙間からのぞく俺の性器と、リトの勃ちあがっている性器がぶつかる。その感触に堪らず逃げようとするリトの腰を両手で固定し、わざとガタッと椅子を揺らした。
ヌルッ。
リトの先走りか、俺のモノについていたリトの唾液か、お互いのものが擦れる度にヌルヌルとした感覚が沸き起こる。
「な、なにッして、ぅあッ……」
腰を軽く揺するだけで、リトの口から喘ぎ声が漏れた。
俺の胸に突っ張っていた手が、段々としがみつく形に姿を変えていく。
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