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第二章「発情の香り」《5》
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「んゃッ…まっ、て…ッ待って」
リトが反対の手で椅子の背もたれに掴まっているのを確認してから、腰を掴んでいた手を片方離し、その手で二本の性器を包むように手で掴んだ。
何をするのか察したらしいリトが、眉間にシワを寄せる。意外にも逃げようとはせず、これから襲い来る衝撃に備えるかのように俺の肩に顔をうずめてきた。
軽くソレをすき上げてやると、リトは身体を強張らせながらビクビクと肩を震わせた。
与えられる快感に比例するように、リトの後孔からボタボタと白濁とした愛液が零れては俺のズボンを汚していく。
「ッ…、ぅあッ…っん、ぅ」
二回三回と強弱をつけながら上下に手を往復させると、限界が近いのかリトの腰がゆらゆらと揺れ始めた。
耳元でとめどなく奏でられる嬌声を聞きながら、ゆっくりと一定のリズムで手を動かし続けてやる。ダラダラと流れ出る先走りによって、自然と滑りが良くなった。
自分で刺激を与えたおかげで、ようやく俺のソコも硬くなってくる。
リトの太ももの内側が小刻みに痙攣し始めたのに気がつき、パッと手を離した。
「ッ…んぇ、?」
イきそうだったからか、不満そうな声を漏らすリトの腰を支え直す。顔をあげたリトと、鼻が触れ合いそうな距離で視線を絡めた。
「自分で動いてみろ」
「ぇ……」
リトがあからさまに顔をしかめる。
「フェラやキスだけがお前の仕事じゃない。中に挿れさせずに金を取るなら、使える技は多い方がいい」
見つめていたリトの目が泳いだ。俺の言葉にぐうの音も出ないのか、唇を固く引き結ぶと、助けを求めるように胸元を掴む手の力を強めてきた。
「ほら」
「ぅンッ…!」
いつまで経っても動く様子のないリトに、腰を支えていた手をズラして、中指の先を後孔のナカへと突き入れる。
ヒート特有のドロドロとした愛液が滴るそこは、ビクビクと肉壁を痙攣させながら俺の指を簡単に飲み込んだ。
甲高い嬌声をあげたリトは、その刺激から逃げるように腰を前へと突き出す。しかし、前では俺のモノと自分のモノが擦れ合い、また別の刺激を生んだ。
逃げ場のない快感に、俺の胸を掴む手がギュッと強まった。
「やッ……まって、うごくっ、自分で動くからぁッ」
「うしろ、やだッ…!」と腰をくねらせ、逃げようとするリトのナカから、わざとツプンッと音を立てて指を引き抜く。ボタボタと垂れた愛液が俺のズボンをぐっしょりと濡らしていた。
リトは荒くなった呼吸を整えるように、何度かため息にも似た呼吸を繰り返すと、俺の膝の上に跨ったまま、意を決したようにイスに膝をついた。俺の肩に掴まりながら、僅かに腰を浮かせ、拙い動きで腰を前後に揺らし始める。
「うッぁ…あ、ぅんッ……」
ぬちっ、ぬちっと性器同士がぶつかるたびに音が鳴り、そこから快感が湧き上がる。早くイキたいのか、自分のモノを俺のモノに擦り付ける動きはすぐに早まっていく。リトの腰がビクビクと跳ね、口からは上擦ったような喘ぎ声が漏れ出ていた。
「自分だけ気持ちよくなっても、客をイかせないと意味ないぞ」
夢中になって小刻みに腰を振っていたリトは、俺の言葉にふと我に返ったようだった。自分の状況を目の当たりにし、わかりやすく耳まで赤く染まっていく。
「あ…ぅッ……」
「もっと大きく腰を動かして、俺のもちゃんと刺激してみろ」
眉尻を下げオロオロと視線を彷徨わせるリトにそう言うと、腰が抜けそうなのか膝をガクガクとさせながらも、前後に大きく動き始めた。
さっきよりもゆっくりと大きく腰を揺らし、自分の性器を俺のモノに擦り付ける。
リトは唇をグッと噛み締め、襲いくる快感をやり過ごしているようだった。
「んッ、んぅ…ッ」
時々、堪えきれないようにリトの鼻から甘い声が抜けていく。
どちらのものかわからない先走りが、ぬるぬると滑りを良くしていく感覚に、思わず俺も息を吐いた。
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