アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
第三章「痛みの香り」《6》
-
この男とリトを引き合わせようものなら、俺よりも先にリトが壊れてしまうのはわかりきっている。
アオさんは、何も答えない俺に苛立ちを見せ、俺の頭をベッドに叩きつけた。
「ぁがッ、……!」
衝撃で目の前がぐわんと歪む。同時になぜかリトの顔が思い浮かんだ。
この男にリトを壊されたくない。
「はぁ……言うことが聞けない悪い子には、お仕置が必要だなぁ?」
わざとらしくため息を吐きながら、アオさんが視界から消えていく。次に俺を襲ったのは、萎えきっていた性器に歯を立てられる激痛だった。
「や゛めッ…!!」
ゴリッと鈍い振動のあと、息が止まるほどの痛みが下半身から急激に込み上げる。アオさんの歯が容赦なく性器の根元に食い込んだ。
「あ゛ああぁッ…!!」
痛みに身体が痙攣し、止めることのできない叫び声が喉から溢れ出す。足をバタつかせ必死になって逃げようとするが、アオさんがそれを許すはずもなかった。
ガチャガチャと手首を縛る鎖が騒がしい音を立てる。どれだけ叫んでも、食い込んだ歯は緩まることを知らない。
「ぅ゛、ッふ……は、は、ッ」
痛みを逃がそうと懸命に息を吐き出す。ボタボタと口から唾液が垂れ、あまりの激痛に目の前がチカチカと光った。ゴリゴリと肉の感触を楽しんだあと、しばらくしてようやくソコから歯は離れた。
自分の性器がどうなっているのか確認するのが怖いほど、ズキズキと激しい痛みが波になって押し寄せ続ける。
リトとの実技練習は当分無理だな……。
呆然とする意識の中で、呑気にそんなことを考えた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
29 / 119