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第三章「痛みの香り」《10》
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「あ…ぁ…、はッ、ン゛ぅ……」
苦しいほどの快感が一方的に与えられ続け、あちこちで血を滲ませる傷の痛みを忘れさせる。
何度も息を吐き出し、内臓を押し上げられる気持ち悪さもだいぶ落ち着いてきていた。そうなると、残されたのは背後にのしかかるアオさんの重みと、息苦しさ、背筋を駆ける強烈な快感だけだった。
「あッ、ァ、あぅッ……」
うめき声が喘ぎ声へと変わっていく。アオさんのモノが後孔を出入りするたびに、擦り上げられた肉壁がビリビリと快感を伝えてくる。
パンッパンッと肌のぶつかる音を響かせながら、何度も打ち付けられる性器が、何回も何回も気持ちいいところを抉った。
直腸を過ぎると、それ以上の侵入を拒むように狭くなる肉壁をアオさんは無理やり割り開き、S字結腸をゴリゴリと蹂躙する。その度に身体が痙攣するほどの快感が走り、意識が飛びそうになった。
腰の動きはそのままに、背中に覆い被さるアオさんが先程と同じように肌に歯を立ててくる。ブチブチと皮膚に傷をつけられ、涙が止まらなかった。
肩から背中を通って脇腹まで、何度も噛み跡をつけ、所々に鬱血痕を散らされる。
「ぐ……ッン、ああッ」
その痛みを堪えるように唇を噛み締めるが、後孔から伝わる強すぎる快感が口から喘ぎを吐き出させた。
優しさなど微塵もなく、自分の欲のためだけに腰を動かしていたアオさんが段々とその動きを早める。
「はッ、は、ンッ…あ゛あッ」
ゴリゴリと性器が肉壁を抉り、容赦なく前立腺を押し潰す。強すぎる刺激に急速に絶頂へと責め立てられた。
「あッ、ダメだ、だめ…ッ──!」
堪えきれない熱に首を仰け反らせて、勢いよく射精する。同時に後ろを締め付けてしまい、アオさんの形をよりはっきりと感じてしまった。
俺が絶頂に達しても腰の動きが弱まることはなく、当然のようにパンッパンッと一定のリズムを刻み続ける。
「ひゃぅッ…ア、ああ゛ぁッ」
一度イッしまえば感覚は研ぎ澄まされ、快感が何倍にもなって押し寄せた。遅れてアオさんのソレが、どぷどぷとナカに熱を吐き出す。いつまで経っても注がれ続ける感覚に、大量の精液で下腹部が膨らむのを感じた。
「ぅ……ッ…、」
ズルッとグロテスクなソレが引き抜かれ、高く上げさせられていた腰から手を離される。全身の力が抜け、そのままベッドに崩れ落ちた。
「はぁ…はぁ…ッ…」
後孔から、出されたモノがドロドロと流れ出ていく感覚がして、小さく身震いする。荒い息を吐き出しながら、急激に襲う眠気に意識を飛ばしかけた。
不意に、ずっと手首に食い込んでいた鎖が音を立てて外される。久しぶりに両手に血が巡っていく感覚を感じながら、自由になった手を力なくベッドに投げ出した。
目を閉じて、全身の痛みをやり過ごす。しかし、鎖が外されたことに安堵する暇もなく、無理やり仰向けに転がされた。
自分の吐いた胃液や精液で汚れた体が、照明の下へ晒される。重たい瞼を微かに持ち上げると、着ていたシャツを脱ぎ捨てるアオさんが目に入った。
その目は相変わらず悪意と欲望に満ちていて、まだ悪夢の中にいるのだと思い知らされる。
「ははっ、いい顔になったなぁ……レイ」
アオさんは乱れた自分の髪をかき上げ、恍惚とした表情で俺を見下ろした。その顔を霞む目で見ていると、唾液で汚れた頬を大きな手が撫でてくる。
疲れきった頭で無意識にその手に擦り寄ると、アオさんは酷く嬉しそうな顔で笑った。
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