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第六章「過去の香り」《4》
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「あ゛〜堪んねぇなぁ……高い金払ったかいがある」
さっきまでの優しい笑みなどどこに消えたのか、下劣な笑い声をあげながら、男はレイの洋服を乱暴に剥いでいく。ビリビリと音がするたびに、滑らかな白い肌が姿を現した。
周りの客たちは思わず息を呑んだ。
淡い色をした瞳は涙で濡れ、色素の薄い透き通った髪はレイがもがくたびにぐちゃぐちゃと乱れていく。
露わになったまっさらな肌は傷ひとつなく、少年の息遣いに合わせて僅かに震えていた。
この日が近づくにつれ、レイはジュリから暴力を振るわれなくなった。しかし、決して愛されることはなく、レイの前では死んでいるように表情を見せない母親に、まるで居ないもののように扱われていた。
そんな日常を経て、今日という日を迎えた。
珍しくレイに笑顔を見せ、甲斐甲斐しく世話を焼くジュリに戸惑いと喜びを感じながら、レイは明るい気持ちのまま、この会場に足を踏み入れた。
短い幸せだった。
レイの気持ちを嘲笑うかのように、男は露出した肌に荒々しく噛み跡をつける。
「い゛だい゛ッ…!」
普段物静かなレイの口から、悲痛な叫び声があがった。男はその声を恍惚とした表情で聞きながら、それでも加減などせず、白い肌に赤を散らしていく。
胸の先にある淡いピンク色をした突起は、まだ誰にも触れられたことがなく小さくて柔らかい。しかし男は優しさなど微塵も見せず、その場所にすら鋭く歯を立てた。
「い゛ッ──」
レイの背中が痛みにビクッと反り返る。口を開けたままパクパクと声にならない悲鳴をあげ、その目からボタボタと涙を溢れさせた。
「ぅっ、…ぃ…ッ」
どれくらいそうしていたのか、男が満足そうにレイの肌から顔を上げる頃には、レイは静かにしゃくりあげるだけになっていた。
「美味いなぁ……」
男は自分の乱れた髪をかき上げると、幼い身体を食い入るように見ながら自分を慰めている周りの客たちへ視線をやる。
「今日は俺がこいつを買ったんだ。お前らは精々、指でも咥えてこのガキのヴァージンが無くなるところを見てるんだな」
悔しそうに顔を歪める周囲の客たちを鼻で笑い、男は放心状態のレイの頬をペチペチと手の甲で叩いた。
「お〜い、お楽しみはこれからだぞ」
そう言って笑った男は、来ていたジャケットを脱ぎ捨て、レイに向かって“アオ”と名前を名乗った。
「お前を初めて犯す男の名前だ。忘れないように、この身体にたっぷり刻んでやる」
「い゛ッ…」
手首を縛られていても、レイは四つん這いになって必死に逃げようともがいた。しかし、その後ろ髪を大きな手が乱暴に掴み上げる。
アオは力任せにレイの髪を引き、上半身が反るように顔を上げさせた。
悲鳴をあげる幼いの口に、アオは後ろから手を回し指を押し入れる。二本の指が口の中を乱暴に動き回り、ボタボタと唾液が流れ落ちてはレイの顎を伝っていく。
「ぅや…ッ…やだ…ぉえッ…」
無遠慮に喉の奥まで指を突き立てられ、レイは苦しさにえずいた。しかし、アオの手は止まることなく、喉の締めつけを楽しむように何度も奥へ指を押し入れる。
「んっぐ、ぉえ…、おえッ…」
指がズルッと喉から引き抜かれると同時に、レイは先程食べたばかりの料理を床にぶちまけた。
「あ〜あ、せっかく美味しいものが食べられたのに、残念だったなぁ?」
馬鹿にしたように笑ったアオは、そのままレイのズボンを力任せに脱がせると、四つん這いになったレイの尻を広げてみせる。
「ぅぁ…ッやだ…やめてッ…」
本能的に嫌な予感を感じ、レイは口の周りを吐瀉物で汚したまま首を捻って後ろを振り返る。
同時にピトッと後孔に何かが触れた感覚がして、ついさっきまで口の中をかき回していた指が、グッと中に押し込まれた。
「なにッ──」
初めての感覚に、レイは驚き這いずって逃げようと暴れ出す。しかし、縛られた両手と掴まれている腰が思うように動かず、大した抵抗にはならなかった。
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