アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
第六章「過去の香り」《5》
-
自分の唾液がついた指が強引に押し入ってくる。未知の感覚と強烈な排泄感。たった一本の指だけでも、幼いレイにとってその異物感は凄まじかった。
「んやぁ…やだ、やだ…ッ」
身体のナカを無遠慮にまさぐられる感覚に、幼い子どもはイヤイヤと首を振る。
心臓がバクバクと音を立てる。息苦しさを感じるほどに早く脈打つ胸に、レイは心臓が口から出そうになる感覚を覚えた。
「やだッ…ひっ、変……気持ちわる、ぃッ」
頭がグラグラとし始め、さすがのレイも自分の身体の変化に気がついた。
「相当強めのヒート促進剤だ。表では出回ってない高級品だぜ?」
アオの言葉が聞こえているのかいないのか、レイは再び込み上げた吐き気にボタボタと口から胃液を吐いた。
「──ちょっとキマリすぎちまったな」
しばらくの間、意識をとばしていたレイは、いつの間にか仰向けに寝かされており、アオの声と下半身の異物感で目を覚ました。
気絶する前には一本だった指が、四本になってズプズプと後孔を出入りしている。
「お? なんだ起きたか」
「もうちょっと遅かったら、殴ってたぞ」と笑いながら言うアオに、レイは自分の置かれた状況を急速に理解した。
「やめッ…」
レイが逃げようと身体を捻った瞬間、突然経験したこともないような衝撃が全身を強ばらせる。
「ぅ゛あッ──」
ビクビクと衝撃は波のように訪れ、止まることなく身体中を痙攣させる。
「どうだ? 初めてのメスイキは?」
ようやく痙攣が治まり、荒い呼吸とバクバクする心臓を落ち着けようとレイは必死に息を吐き出した。初めて感じる強烈な快感と、なんとも言えない脱力感に視線を彷徨わせ、自分を見下ろす男を視界に捉える。
「たす、け…て……」
身体を支配する未知の感覚に、ボロボロと涙が落ちていく。助けを求めて視線を動かしたレイは、飛び込んできた光景に大きく目を見開いた。
周囲では、先程まで煌びやかな服に身を包み、笑みを浮かべていた大人たちが、裸になってみだらな行為に耽っていた。
客に組み敷かれているのは、この店のガールとボーイだった。アオとレイの行為に触発されるように、あられもない姿を晒している。
「な、なんで……」
レイはその光景に絶句し、キョロキョロと辺りを見回した。嬌声をあげる者の中に目当ての人物を見つけ、頭を殴られたような衝撃に固まった。
「ジュリ……」
何人もいる客とボーイたちの中に、一際目立つ集団がある。その中央では、自分の母親である女がうっとりとした目をして、何本もの性器を美味しそうにしゃぶっていた。
「あっちも盛り上がってんな」
アオはゲラゲラと笑いながら、レイから指を引き抜き、自身の腰のベルトに手をかける。
レイはジュリから目が離せなくなっており、すぐ近くに迫っている恐怖に気が付かなかった。
「い゛ッ…!?」
突然の痛みにレイの身体は大きく跳ねる。
すぐに視線を自分の下腹部へ向けると、そこには初めて見る自分以外のモノがグロテスクに勃ち上がっていた。
「ヤメッ…!!」
ミチミチと肉を引き裂かれる激痛に、レイは縛られたままの両手と掴まれている足を激しく動かす。
「わざわざ優しく解してやったろ?」
そう言いながらも、アオは赤黒いソレをレイの後孔へと力任せに押し込んでいく。
限界まで拡がった後孔からは、レイの気持ちに反するようにドロドロとした愛液が染み出し始めていた。
「あ〜やっぱ発情期のメスはイイな……ははッ」
アオは愛液の滑りを借りて、どんどんと腰を進めていく。恍惚とした表情でもがき苦しむその裸体を見下ろせば、扇情的な光景に思わず息を洩らした。
「い゛だい゛……! 痛いッイタイ゛ッ…!!」
幼い身体はその質量に耐えきれず、限界を迎えたソコからボタボタと鮮やかな鮮血を滴らせる。
それまでとは比べ物にならないほど激しく暴れ出したレイの口からは、甲高い悲痛な叫び声があがった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
59 / 119