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第七章「嫉妬の香り」《17》
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「んあッ……!」
一気に指を根元まで突き入れ、リトのイイところを探す。前に指を入れたことがあるだけに、見つけるのは簡単だった。
「やっ、あッ、まって……!」
ズリズリとソコを指の腹でさすると、リトの口から焦ったような上擦った声が漏れる。
難なく指一本を咥え込んだソコから一度中指を引き抜き、薬指を添わせてもう一度中に沈める。指が増えた圧迫感と息が詰まるほどの快感で、リトは苦しそうに顔を歪めた。
「息吸って、深呼吸」
その顔を見ながらそう言えば、リトは素直に呼吸を深める。
「はぁ…ふぅ……ア、ぐッ」
リトが息を吐き出したタイミングで、さらに指を進めた。指二本でいっぱいいっぱいのソコを、ローションを足しながら時間をかけて解していく。
与えられる刺激にただ喘ぎながら、ピンッと張り詰めたリトの性器からは、ダラダラと先走りが伝い落ちている。
ナカの指を折り曲げ、ローションなのか、リトの愛液なのかわからないドロドロしたものを肉壁に揉みこんでいった。
「レイさんッ……前、くるしッ」
ようやく指を三本呑み込めるようになった頃、リトは我慢の限界だとでも言うように、自分の口を手で押さえながら俺を見上げた。
「一回出すか?」
俺がそう返せば、リトは何度もコクコクとうなずく。涙で潤んだ瞳が縋るように俺を見つめてきて、その顔にグッと身を乗り出して顔を近づけた。
「さっき俺に言ったこと、謝るならイかせてやる」
そう言って至近距離で見下ろすと、リトはわかりやすく狼狽えた。
「金さえ払えば、誰のものにでもなるのかって?」
「ぃゃ…そ、れは……ぅンッ」
驚いたように目を見開き、あわあわと唇を震わせる顔を見つめながら、皮肉を込めてリトに詰め寄る。
ナカに入れた指をわざとぐちゅッと音を立てて引き抜けば、リトは苦しそうに息を詰めた。
「誰のモノにでもなるよ、俺は。ボーイだからな。ちゃんとルールを守れる客となら、誰とだって寝る。でもな──」
言いながら、反対の手でリトの頬を撫でる。
「──心は、お前にしか渡す気はない」
涙に濡れた目元を親指で拭い、揺れる瞳を覗き込む。リトはくしゃりと顔を歪め、また子どものようにボロボロと泣き出した。
「ごめんなさいッ……」
頬を撫でる俺の手に自分の手を重ね、真っ直ぐに俺を見上げながら、リトはそう素直に謝った。
「ごめッ、なさい……」
しゃくりあげては、何度も謝罪を繰り返す唇を指でなぞる。
「俺のことッ…嫌いになった……?」
顔を歪め、怯えたように紡がれた言葉に思わず目を見開いた。
どうしてそういう考えに至るのか。
俺はそんなにリトを不安にさせているのか?
「リト……」
なだめるように、震える唇に自分の唇を合わせる。
「ン……」
わずかに湿ったリトの唇が、溶けそうなほどやわらかくて心地良い。舌で上顎を辿ると、幼さの残る身体はわかりやすく震えだした。
発情期は終わっているはずなのに、リトの身体はどこもかしこも甘い香りがして、胸が切なくなる。
頬に触れていた手をベットにつき、さっきまでナカをかき混ぜていた手でリトの性器を握った。
「好きだ。お前が何より……一番大切だよ」
「ンッ…んぅぁ……」
唇を合わせながら、リトの硬く張り詰めたソレをぬるぬると上下に擦る。
「ぅあ…ッ…」
噛み付くようにキスをし、何度も角度を変えながら口付けを深めていく。
唇を震わせ、必死に俺の舌を迎えようと口を開く様が愛おしい。リトの身体が熱を帯びていて、触れる肌はやけに熱かった。
「ぅぐッ……イッ──」
精を吐き出す瞬間、リトが俺の首にしがみつく。それに応えるように舌を絡めれば、俺の手の中にドロッと熱いものが溢れた。
「ぁ…ぅ…も、やだぁ……」
徐々に拡がってきた後孔は、四本目の指を咥え込んでいた。
指の隙間から入り込んだ空気が、粘液と混ざってぢゅぶぢゅぶと卑猥な音を立てている。
前立腺を刺激されるたびに何度も性器を勃たせては、リトは苦しそうに喘いでいた。それを見て、自分がひどく欲情しているのがわかる。
はぁ……良くない。
仕事柄、抱かれることが多いが、αやβを抱くことだってある。ユズハルのように、Ωを抱いたことも一度や二度ではない。
それでも、そのどれよりも、リトに煽られて興奮している自分がいる。
快楽を従えてきた俺が、こんな子ども相手に自制できなくなりつつある事実が情けなかった。
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