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第七章「嫉妬の香り」《19》
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「あ゛ぐぅッ……!」
リトは息を吐いた瞬間にグッと腰を進め、性器の先をナカへ沈める。入り込んだ異物を押し出すようにキュッと肉壁が締まった。
「あ゛…ひッ、はぁッ……」
「良い子」
苦しさを逃がそうと懸命に呼吸を繰り返すリトに、フッと笑って見せる。
必死になって俺を受け入れようとしているのが、可愛くて仕方ない。
「痛いか?」
動きはピタリと止めたまま、身体を起こしてリトの髪を撫でる。汗ばんで乱れた髪をかき上げてやると、トロンと熱を孕んだ瞳が俺を見た。
「ぁ…ぅ、レイさ、ん……」
甘えた声が、ゾクッと背筋を駆ける。
縋る場所を失ったリトの手が、心細そうに俺に伸ばされた。
「どうした?」
その手に応え再び身を屈めれば、甘えるように抱きついてくる。
ぐずぐずに蕩けきっているリトの頭を撫でると、キスを強請るように舌を見せてきた。
「ッ……」
我ながら情けないほど、ひどくそれに煽られた。
「ぁんぅ…んッ……」
赤く充血した舌を味わうように唇に噛みつく。リトは苦しそうにしながらも、うっとりとした顔で目を閉じた。
堪らない……。
ずっと閉じ込めておきたい。
誰にも触らせたくない。
この子どもが想うのも、求めるのも、俺だけであればいい。
自分でも驚くほどに、本能がリトを欲していた。
「ぁ、まってッ、まだ……ッ、ぐぅ…あ゛あッ」
堪らず腰を一気に進める。一番太い部分を呑み込んだソコは、どんどんとナカへの侵入を許した。狂ったように喘ぐリトの手が、背中に爪を立ててくる。
その痛みにすら興奮して、根元まで性器を押し込んだ。
「ぁあ゛ッ……! ひッ……」
パチンッと小さく音がして、俺とリトの腰がぴったりとぶつかる。
「はぁ……リト……」
ビクビクと身体は震え、ナカの肉壁はうねるように痙攣していた。
「ッ……ぁ……、……」
軽くイッたらしいリトのアゴを掴み、口を開けたまま放心しているその唇にキスをする。
リトのナカが熱くて、気持ち良くて、溶けそうだ。
肉壁が何度も収縮し、俺の性器を締めつけては誘ってくる。今すぐにでも突き上げたい衝動を抑え、しがみついたまま動かないリトの口に親指を突っ込んだ。そのまま内側と外側から頬をつまみ、ぐーっと横に引っ張る。
「息、ちゃんとしろ」
ずっと呼吸を詰めたままのリトに言えば、唇を震わせてようやく短く息を吐いた。
「ッふ…は、ぁ…だ、め……し、ぬ……」
荒く息を吐きながら、ドロドロにとろけきった顔で、うわ言のように舌っ足らずな言葉を呟く。汗ばんだ身体がしっとりと肌に吸い付いて心地よかった。
「ッ…いま、動いたら…おれ、しぬっ……」
首から腕を外させ、ベットにぐったりと沈むリトの頬を撫でる。怯えたような期待しているような、なんとも欲情を煽る顔をしていた。
「……わかってる」
本当は早く動きたい。でも、そうはしない。客とするのとは全く違う。
────大切にしたい。
未だにずっとキツく締め付けてくる肉壁に深く息を吐きながら、腰を動かさないように静かに座り直す。ナカで溶かされているのかと思うほど、ナカが熱く蠢いて気持ち良い。
リトの呼吸が落ち着くのを待ちながら、乱れた自分の髪をかき上げる。珍しく汗をかいていて、どれだけ余裕がないのかと自分に呆れた。
「……全部、挿入ってる」
愛しさが込み上げて、呟くように言いながらリトの腹を撫でる。キュッとナカが締まって、その刺激にゾクッと腰が痺れた。視線を上へ向けると、顔を赤くし唇をわなわなと震わせるリトと目が合った。
「ぅ…ぁ……」
大きく目を見開き、そういうことを言うなとでも言いたげな表情で、また泣き出しそうなほど情けなく顔を歪めている。
その顔を見て、自分の心臓が痛いくらい締め付けられるのを感じた。
本当にこの子どもは……俺を煽るのが上手い。
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