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第七章「嫉妬の香り」《20》
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─リトside─
クラクラするほどレイさんのイイ匂いがしていて、心臓もお腹の中もギューッと苦しくて切ない。
「ぅあ…ぅッ……ぁぐ……」
揶揄うように小さく腰を揺すられて、ビリビリと快感が走る。もうどうしたって声が抑えられなかった。
「ひッぁ、やめッ……」
初めて感じる快感が怖くて、シーツを固く握りしめる。ずっと気持ちいいのが続いていて、これ以上ナカを刺激されたら、おかしくなってしまいそうだった。
じっとしてくれていたはずのレイさんは、段々と動き始めていた。意地悪く笑いながら、さっきから不意打ちを狙って何度も小さく腰を揺らしてくる。
そのたびにイッてるみたいにゾクゾクして、息が詰まって仕方ない。
「まってッ…待って、……」
怖くて何度も制止の言葉を繰り返す。レイさんがずっと待ってくれているのはわかってる。でも、本当に気持ちいいのが強すぎて、この先に進むのが怖い。
「レイさッ…ぅあ゛ッ!」
レイさんの目が正しくオスって感じで、心臓のドキドキが止まらない。震える口で名前を呼ぼうとすると、レイさんが目をスッと細めて、俺の性器を握った。
突然の刺激に身体が大きく跳ねる。
ダラダラと先走りを流して、パンパンに張り詰めていたソレを上下に扱かれる。神経を直接触られてるみたいに敏感になっていて、腰から駆け上がってくる痺れにガクガクと身体が震えた。
ナカのモノをギュウギュウと締めつけるたびに、レイさんの形がはっきりとわかってしまい、余計にゾクゾクしてくる。
「だめッ…、ぉ゛あ゛ッ」
数回擦られただけで、呆気なく上り詰め、何度目になるかわからない精をレイさんの手の中に吐き出した。
「ぅッ…はぁ、ぁ…はぁ……」
全身から力が抜け、ベットに手足を投げ出す。荒く息をしながら、達した余韻でボーッとして頭の中が真っ白になった。
そのせいで、レイさんが俺の足を持ち上げたことに気づくのが遅れた。
「ぇ……?」
小さく声を発したときには、レイさんが愛おしそうな目で俺を見下ろしていて、無意識に上へと逃げていた腰を掴まれていた。瞬間、ゴリッと肉壁を抉られる感覚が走る。
「あ゛あ゛、ひッ…あッ、あ゛あ……!」
味わったことのない強烈な快感に、目の前がチカチカと光った。
「だめ、らめ…ひっ、やらッ──」
腰を打ち付けられるたびに、意識が遠のく。
何も考えられなくなった頭で、レイさんに犯されてることを今さら自覚した。
「リトッ……」
レイさんが余裕のない声で俺を呼ぶ。
心臓が壊れそうなほど早くて、口から出てしまいそうだ。
「レ、イさッ……レイさ、んッ……!」
飲み込む余裕のない唾液が口から垂れるのも気にする余裕もなく、何度も何度も大好きな名前を叫ぶ。怖くておかしくなりそうで、縋るように手をレイさんに伸ばした。
「リト…ッ」
切羽詰まった声で俺の名前を呼ぶ声が甘くて熱い。俺が伸ばした手をレイさんは指を絡めて、しっかりと握ってくれた。
「あ゛、あっ…あぅッ……」
一定のリズムで腰を打ち付けられ、まるで身体がおかしくなってしまったみたいに、快感だけが襲ってくる。電流が流れるようにビリビリと頭が痺れて、わけもわからずただ必死にレイさんの手を握りしめた。
気持ち良すぎて息ができないし、心臓が脈打ち過ぎて痛い。初めて味わう強烈な快感に呑まれていく感じが怖かった。
こんなのッ……知らないッ……!
「う゛あ゛ぁ…らめ、イッ──」
レイさんの熱がゴリゴリと気持ちいいところを抉った瞬間、勢いよく身体がのけ反って、背中がベットから離れる。
繋がっている下腹部とレイさんの手だけがやけに熱くて、遠くなる意識の中で自分の吐き出した精液が顔にかかるのを感じた。
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