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Ⅴ
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「それより、あなたの中に入りたいです」
その言葉を聞くと、滝野川は濡れた唇を離して、横目で入口の方を見やりながらゆっくりと立ち上がった。
「ヤる気満々だな。いいけどよ……こんなとこ見られたら……オマエも道連れで退学だぞ」
「ふ、今さら怖気づいたんですか?」
そう言って皆森は熱を帯びた頬にそっと触れる。親指で濡れた口元を拭うと、滝野川はバツの悪そうに視線を泳がせた。
「ちっげえし、俺はいいけどオマエは……」
歯切れの悪い言葉を背に、皆森は脚元にずり落ちていた下着とズボンを手早く履き直して開きっぱなしだった入り口の方へと向かう。
静かにドアを閉めて中から鍵をかけると、面食らった表情の滝野川の元に戻って言った。
「施錠したので大丈夫です。鍵は間違えて持ち帰ってしまったということにして明日の朝に返しますから」
「……オマエ、結構ワルだな」
「あなたには言われたくありませんよ」
ニヤリと笑う滝野川に微笑み返して、皆森は犬歯の覗く口元を唇で塞いだ。薄い唇は思いのほか柔らかくて微かに煙草の香りがする。
突然のことに滝野川は体を硬直させていたが、すぐに我に返ったように口づけを受け入れた。慣れない皆森をリードするように舌を差し込んで、ねっとりと口内をなぞってみせる。
煽られるように、皆森も舌を絡めて挑発的なキスに応じる。荒い息が漏れる唇を深く塞ぎながら細い腰に腕を回すと、滝野川は皆森の背中に縋るようにしがみついた。
いじらしい仕草に触発されて、皆森は尖らせた舌先で口の中を隈なく探りながらボクサーパンツ越しに張りのある臀部を弄っていく。
「んっ……ふ……っ」
滝野川は下半身の熱を押し付けるように体を小さく震わせる。腰に張りついたウエストゴムをずらして腿まで下ろし、指先で滑らかな双丘を辿っていくと、無防備に晒された柔らかな秘部へと触れた。
「んあっ」
口の中で声を上げた滝野川は、唇を離すと欲情に染まった表情で眼鏡の奥の皆森を見つめた。
「なぁ、欲しい、はやく……」
焦がれた掠れ声が、耳から全身へと響き渡る。皆森は息を呑んだ。
「後ろ向いてください……そう、脚広げて……いやらしい眺めですね」
言われたとおりに滝野川は机に向かうと腰を突き出してくる。腕をついた机の上に、コンドームとは別に同じくらいの大きさをした小袋が目に映った。
「ラブローション……こんなものまで持ち歩いて、抱かれる気満々じゃないですか」
手にとったピンク色のパッケージを読み上げながら、皆森は封を切る。中から溢れ出てきた粘度の強い液体を手のひらに垂らすと、双丘の割れ目へと擦り付けた。
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