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出会い:晴明side
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前会長に挨拶をしようと旧校舎を通りかかったところ、空き教室からくぐもった声が聞こえた。
(またか…。)
この旧校舎には空き教室が多い
そのため、恋人たちの集う場所になっている。
色んな意味で、だけどな。
見てみると案の定、という所だ
「おい、ここで何をしている」
「ぁっ…会長様…。ごめんなさい!すぐ出ます」
「会長様ごめんな。この事は先生には内緒な?」
やべぇ…、と言いながら慌てて教室を出る。
今日は入学式という事なのに元気なものだな…
さっさと出ようとしたが物音が聞こえて再度見る
「まだ誰かいるのか。」
物音が聞こえた方を見ると腰を抜かして怯えている奴がいた。
(怖がらせてしまったか…?)
「すまない、怖がらないでくれ。立てるか?」
「ぁ、立てます…ありがとうございました…。」
手を出して立たせるとすごく柔らかかった。
そいつは小柄で一瞬女性かと思ったがここは男子校だ。そんなことはありえない。
隠れていたのか、髪に埃がついていたから取ってあげようと髪を触る。
(髪も柔らかいのか…。)
そいつはびっくりして顔を上げた。びっくりし過ぎじゃないか…?
(…っ、なんて美しい顔なんだ。目も綺麗だ…)
初めてちゃんと顔を見て、目が合う。
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