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(なんかジロジロ見られてる気がする…)
嫌な視線を感じた
最初は気にしてなかったけど明らかな視線を送られてくるとさすがに意識する。
「ねえ奈茅。すごく見られてると感じるんだけど僕なんかついてる?」
「そうだなあ。可愛いお顔がついてる」
語尾にハートマークがつきそうなくらいニコニコと甘い声でからかってくる
「僕は真剣だよ。やっぱり髪の毛元に戻したい…」
会場に向かう前、気合を入れようということでいつも前髪で顔を隠してたけど奈茅の提案で少し髪型を変えた。
長い前髪を横にながして髪をかきあげてる感じにしたんだけど…やっぱり変だったのかな。
(うぅ……視線が痛い…)
慣れない髪型と緊張と普段そんなに見られることに慣れていないからなのか、変な汗まで出てきた
「だめだよ!せっかく似合ってるんだから式が終わるまで我慢!可愛い灯にびっくりしてるだけだよ」
だめだ。奈茅は優しいけど頑固だ。
一度決めたことは最後までやり通す性格だからここまできたらもう我慢して最後まで頑張るしかなくなる
(それにせっかく奈茅がしてくれだんだ。普段こんな経験ないから楽しんだほうがいいよね)
半ば諦めてさっきのどんよりとした雰囲気をはらう。
会場に近づくにつれて、更に視線を感じるようになったけど気にしない。どうせ男の子ばっかりだ。僕だけを集中してみることもないだろう。
「さっきと違って楽しそうだね灯。そっちのほうがいいよ!その調子!」
「緊張もあるけどやっぱり楽しみ!ありがとう奈茅」
ふふっ、と笑ったら髪を少しだけくしゃっとされた。いつもはもっと激しいのに…
くしゃっとされた時、落ちてきた髪を耳にかける
周りがざわっとしたことに気づいたのは奈茅に言われてからだった
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