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〔 彼方 side 〕
授業が終わると 、 バイトや用事がなければ三人で遊ぶことが多い 。 ほとんどゲーセンとかカラオケだけど 、 たま〜に電車に乗って海に行ったりもする 。
だけど今日は龍ちゃんも俺もセフレと会う約束があるから 、 大学前で解散する事になった 。
「 じゃ〜な〜! 」
悟 : 「 また明日な 。 」
龍 : 「 バイバイ 、 気を付けて帰ってね 。 」
昼休み中に掲示板を見てみると 、 めちゃくちゃ可愛い子が書き込みをしていて会うことになった 。
顔も可愛いしネコだし 、 年齢も近いし 。
これって好条件じゃん?って思って 。
待ち合わせは近くのカフェだった 。
待ち合わせの時間まで少し余裕があるから 、 本屋にでも寄って新刊が出てるか見に行くことにする 。
「 え 、 これ続刊でてんの!?うわ 、 買お 。 」
メンズ雑誌コーナー 、 コミックコーナー 、 参考書コーナー 、 児童書コーナーなどなど 。
気になる本を手元にキープしつつフラフラ歩いた 。
五冊ほど手に持ってレジに向かい 、 会計をして本屋を出る 。 待ち合わせ時間まであと五分 。 ちょうど良い時間だ 。
「 いらっしゃいませ〜 。 」
待ち合わせのカフェは隠れ名店みたいな感じで 、 路地に入らないと見つけることは出来ない場所にあった 。
暗くて狭いカフェの中は 、 レンガ調でオシャレ 。
オレンジの光がキラキラと光る 。
龍ちゃんが好きそうなお店だな〜 、 なんて思いながら一番奥のボックス席に向かった 。
「 お飲み物はいかがなさいますか? 」
「 あ 、 アイスティーのレモンで! 」
「 かしこまりました〜 。 」
愛想のいいお姉さんにぺこりとお辞儀すると 、 スマホの通知音が鳴った 。
会う予定だった子からのコメントが来ている 。
『 ごめんなさい!バイトのヘルプがあるの忘れちゃってて 、 行けなくなっちゃいました(><) 』
だ 、 そうだ 。
バイト関係だったら仕方ないよな〜 。
休むことなんて出来ないだろうし 、 ほんとに忘れてたんだろう 。 絵文字 、 可愛いな 。
『 大丈夫です!頑張ってくださいね〜(*^^*) 』
今日の予定が無くなった 。
これからどうしようかな〜 、 何しよう 。
「 お待たせしました 、 アイスティーのレモンでございます 。 お好みでガムシロップをどうぞ 、 ごゆっくり 。 」
可愛いカップに入ったアイスティーを飲みながら 、 また掲示板を漁る 。 セフレの子はみんな用事があるみたいだし 、 近場で会える人とか居ればいいけど 。
マッチングしていない書き込みを探すのは大変だ 。 夕方は特に人が多く浮上するから 、 みんな必死になってる 。
『 男 大学生 ○○市住み ネコ 』
一分前のこの書き込みに誰も反応していなくて 、 俺はすぐにコメントを送った 。
場所も近いし 、 トプ画を見るとエロそう 。
その人からすぐに返信が来て 、 会うことになった 。 場所はさっきの本屋さん前 。
相手もすぐ来れるらしいので五分後に集合する事にした 。
スマホでゲームをしながら待っていると 、 肩を叩かれた 。 やっとマッチング相手が来た!と思って振り返ると 、 知った顔が 。
「 …… え? 」
凛 : 「 まさか『 かな 』ってお前のこと? 」
「 … 『 りんりん 』って 、 宮原 、 だったのか? 」
まさかの宮原に遭遇 。
たしかに『 りんりん 』って凛っぽいけど 、 でも 、 こんな事ある??
てか 、 ゲイでネコだったんだ … 意外 。
凛 : 「 …… とりあえず俺の家 、 来いよ 。 ここから近いし 、 話したい事もあるし 。 」
「 宮原って 、 一人暮らしだったよな? 」
凛 : 「 そうだけど 。 」
「 いや 、 親御さんが居るならエッチ出来ないよな〜って 。 」
凛 : 「 ………… 能天気 。 」
あれ 、 なんか怒られた?
宮原って無表情すぎて 、 なに考えてるか分かんないんだよな〜 。
スタスタと歩いて行ってしまう背中を見失わないように 、 早歩きで追いかけた 。
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