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〔 彼方 side 〕
めでたく宮原の家にお泊まりする事になった俺のテンションは最高潮だった 。 抱っこされた時はビックリしたけど 、 一緒に居れる事が何よりも嬉しい 。
宮原は感情が表に出にくいから冷たいと思われがちだけど 、 意外と甘えん坊で寂しがり屋だ 。
そんな宮原と一緒に居るのは心地いい 。
さとちゃんや龍ちゃんと居るのも好きだけど 、 素直に甘えられる人たちじゃないし 。
宮原の隣にいる自分が 、 本当の俺なんだと思う 。
わがままで寂しがり屋で 、 構ってちゃんの俺 。
そんな俺に付き合ってくれる宮原も 、 学校では見せない物を持ってる 。 思っていたよりも俺たちは上手く付き合えているのかもしれない 。
「 宮原 、 明日も泊まっていいか? 」
凛 : 「 別に良いけど … 服はどうすんの 。 」
「 う〜ん … 借りる 。 」
凛 : 「 俺とサイズ違うからデカいと思うけど? 」
「 だ 、 大丈夫だ! 」
たしかに俺と宮原じゃ身長差があるし 、 服もデカいとは思うけど 。 でも家から持ってくるのも面倒だし 、 あるもの着るしかないじゃん 。
数日分の服を持ってきた方が早い気もするけど 。
凛 : 「 明日 、 終わるの早いだろ 。 」
「 え?うん 、 午後には終わるはずだけど 。 」
凛 : 「 そのあと空けとけよ 、 お前の服買いに行くから 。 」
こ 、 これって 、 もしかしてだけどデートの誘い!?
宮原から誘ってくれるなんて初めてだ 。 俺からも誘った事はないけど 。
服を買いに行くって 、 それはつまり俺の服をここに置いてもいいということだ 。
そこまで俺の事を受け入れてくれてるのは嬉しいし 、 少しでも俺のこと考えてくれてるんだな〜って 、 胸が熱くなった 。
「 やった!行く!! 」
凛 : 「 うるさい 、 大きな声出さなくても聞こえてるっての 。 」
とか言いながら 、 宮原も嬉しそうだ 。
目線は小説にいってるけど 、 口元緩んでるし 。
何だかんだで宮原も俺のこと好きだし 、 俺も宮原のこと好きだ 。
お互いがお互いを好きで付き合ったわけじゃないけど 、 周りから見れば普通のカップルだと思う 。
手を繋いで歩かないし 、 プリクラも撮らないけど 。
それでも今が幸せだ 。
「 宮原 、 宮原 。 」
凛 : 「 …… なに 。 てか 、 ずっと呼び方それなの 。 」
「 え 、 宮原じゃダメなのか?」
凛 : 「 … 名前で呼べば 。 」
「 んと … り 、 凛? 」
名前で呼ぶなんて慣れないから 、 少し緊張する 。
さとちゃんと龍ちゃんを呼ぶ時もあだ名だし 、 名前で呼ぶなんて宮原が初めてだ 。
宮原は俺をチラッと見たあと 、 耳を赤くさせて俯いた 。
凛 : 「 お前に名前で呼ばれんの 、 擽ってぇわ 。 」
か 、 可愛い〜!!!!
そんな顔 、 漫画の中のイケメンにしか似合わないと思ってたのに 。 いや宮原はイケメンだから似合うけど 。
新鮮な宮原を見れて満足だ 。
これからも名前で呼ぼう 、 うん 。
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