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〔 彼方 side 〕
少し間を空けて意気地無し 、 と呟く 。
トマトソース味のキスはほんとに色気なんてない 。 それでも 、 俺にとっては久しぶりのキスで緊張した 。
凛はどう思ってるんだろう 。
そっと顔を上げると 、 ギラギラと光る欲情した瞳が俺を見つめていた 。
あ 、 やばい 。
凛 : 「 明日も大学だと思って我慢してやったのに 、 お前ってやつは 。 」
「 ま 、 待って … 」
凛 : 「 なぁにが馬鹿だ 。 俺を煽るお前の方が馬鹿だよなぁ 、 彼方くんよ 。 」
「 ………… 。 」
俺の中の警報が大音量で流れる 。
逃げろ 、 この男に捕まったらヤバいぞと 。
でも 、 逃げたいとは思わない 。
俺みたいな馬鹿に欲情する凛を 、 受け入れたい 。 そんな気持ちしか溢れない 。
凛 : 「 で?お前は俺にどうして欲しいって? 」
「 い 、 言わなくても分かるだろ!察しろよ!! 」
凛 : 「 お前の口から聞かせろよ 、 彼方 。 」
こういう時に名前で呼ぶの 、 狡い 。
「 …… 愛して 。 」
凛 : 「 それから?それだけじゃねぇだろ 。 」
「 … ぐちゃぐちゃになるまで 、 俺のこと抱いて 。 」
凛 : 「 で? 」
「 お前 、 の … 精液 、 欲しい 。 」
凛 : 「 どこに?ちゃんと言わなきゃあげねぇけど 。 」
腹が 、 後孔が 、 切ない 。
この男に愛して欲しいと 、 訴える 。
凛からの言葉だけで反応してしまった俺のちんこ 。
膝を擦り合わせて 、 隠した 。
「 中 、 俺の中満たして欲しい 。 ここ … 腹が膨れるまで 、 いっぱい 。 」
腹を擦りながらそう言うと 、 凛は俺を膝の上に乗せて余裕たっぷりの表情を浮かべる 。
そして 、 悪魔の囁き 。
凛 : 「 甘くてドロドロなセックス 、 しようか 。 お前が何回イっても止まんねぇし 、 腹の奥深くまで満たす獣みてぇなやつ 。 」
「 …… セッ 、 クス 。 」
凛 : 「 いや 、 セックスなんて生温いもんじゃねぇな 。 今からやんのは交尾だ 。 」
俺を見つめる瞳が 、 弧を描く唇が 、 甘く低い声が 、 俺を堕としていく 。 どんどん火照っていくはしたない身体を凛に擦り付ける 。
俺は我慢が得意じゃないんだ 。
それを知ってるはずなのに 、 言葉で 、 声で俺を誘う 。
凛 : 「 なぁ 、 今日は俺がしたいことしていい? 」
「 へ?? 」
凛 : 「 お前が痛がることはしねぇから 。 だから 、 俺に任せて 。 」
俺様な凛のことだから 、 俺の意思なんて関係ないと思ってたのに 。 なんか 、 拍子抜けするというかなんというか 。
だけど 、 最初に抱かれた時も痛いことはしなかった 。 優しく丁寧に抱いてくれたし 、 心配することはない 。
だから 、
「 いいよ 、 凛が抱きたいように抱いて 。 男だし 、 壊れたりなんかしないから 。 」
凛 : 「 …… お前ならそう言うと思った 。 」
俺の瞳を見て笑う凛に 、 なぜか泣きたくなった 。
こうやって信用してくれる凛が好きだから 、 俺はこの信用を失いたくない 。
絶対に 、 この男を悲しませたくない 。
出逢いは突然だったし 、 最低だと思うこともあったけど 。 それでも 、 勇気を出して伝えてよかった 。
「 凛 、 大好き 。 」
凛 : 「 なんだよ 、 急に 。 可愛いやつだな 。 」
「 ちゃんと 、 好き? 」
凛 : 「 当たり前だろ 。 好きじゃなかったらセックスしようなんて言わねぇよ 。 」
「 …… 好きって 、 言えよ 。 」
めんどくさい男だって笑う?
でも 、 なんだか無性に好きって言われたい 。
俺の好きな声で 、 言われたい 。
凛 : 「 泣くなよ 、 彼方 。 」
「 泣いてなんか … 」
凛 : 「 好きだよ 。 お前のこと 、 監禁して誰にも触らせたくねぇなって思うぐらい 。 」
それは好きって言うのか??
でも 、 好きだから監禁したくなるのも分かる 。
凛 : 「 お前 、 お人好しだし可愛いから 。 さっきの店員にも笑ってんの腹立った 。 お前は俺の恋人なのに 、 なに愛想振りまいてんだゴラって 。 」
「 …… 嫉妬? 」
凛 : 「 心の狭い奴だよ 、 俺は 。 お前はこんな俺を好きにさせたんだから 、 最後まで責任とれよ 。 」
「 あ 、 当たり前だろ 。 凛も 、 ちゃんと最後まで責任とれよな 。 ここまで俺を狂わせたんだから 。 」
凛 : 「 俺を誰だと思ってんの? 」
ほんと 、 すぐ調子乗るな 。
さっきまでこんなキャラじゃなかったのに … 。
でも 、 そんな凛も好きなんだから仕方ない 。
「 世界一イケメンで可愛い俺の恋人 、 宮原凛 。 」
凛 : 「 可愛いは余計 。 そんな恋人のお前は 、 今からぐちゃぐちゃに抱かれるわけだが 。 準備は? 」
ダメって言っても抱くくせに 。
「 さっさと抱けよ 、 ばか 。 」
凛 : 「 …… 抱き潰す 。 」
凛を煽ったことを後悔するのは 、 あと五時間後 。
俺が泣いてごめんなさいと叫んでからだった 。
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