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性癖の果て(R18)
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ベッドの上。薄暗い間接照明の中、オレと時雨さんの荒い息が静かに空気を震わす。
オレの下には汗だくになった愛しい恋人。キラキラと輝く蒼い瞳を覆う涙を掬うように舌を這わすと、反対の目から零れた雫が上気した頬を滑っていく。
「んっ……ナイト……くん。下も……」
既に理性が悦楽の中へと沈んでしまった恋人は、欲望のまましてほしいことをオレに求める。
「あぁ、いくらでも触ってやる」
オレは、それにこたえるよう、そっと時雨さんの下肢へと手を伸ばした。
散々白濁を吐き出したそれは、軽く撫でながら瞳を舐めるとゆっくりと芯を持ち始める。
「ナイトくん…ぁっ…ナイトくん」
時雨さんがオレの名前を何度も呼ぶときは、もっと快楽が欲しいとき。
ナカを突いてやったほうが恋人の望むモノを与えられるかと思って、舌を離そうとした途端、突然伸びてきた腕に後頭部を押さえられる。
「時雨さん……?」
彼の行動がよくわからず固まっていると、ぐいっと手に力を籠められ顔がさっきよりも近づく。
少し充血した目が水面のようで、少し間抜けな顔のオレがゆらりゆらりと揺れていた。
しっとりとした吐息が近づいた唇をかすめる。桃のようにふっくらとした唇から紡ぎだされるのは、妖艶で絡みつくような強請る音。
「もっと目、舐めて……」
「……あぁ」
大きく開かれた瞳に優しくゆっくりと舌を触れさせていく。
じんわりと感じる、少し塩気のある水の感覚。海よりも薄いが、ぞくりとした快感を抱かせるこの味がオレは好きだった。
「きもち……ナイトく……んあぁ!」
感じるたび時雨さんの腰が動くので、ナカに入っているオレが刺激されてとても気持ちがいい。
しかも内壁の痙攣が少しずつだが確実に速くなっている気がする。
まるで、赤子が母乳を求めているかのように激しく目を舐めていると、不意にひきつけを起こしたかのように時雨さんの体がオレの腕の中で跳ねあがった。
「あぁああ!」
びくんびくんと数回大きく震えたかと思うと、視界が一気に狭まるのと同時にきつく肉棒を絞られオレもイってしまう。
時雨さんが力なくベッドに倒れると同時に、鮮明になったオレが見たのは彼の腹に飛び散る白濁の滴。あまりの驚きに、思わず目を見開いてしまった。
「時雨さん、目を舐められてイっちまったのか……?」
「ぁ……んっ」
いつもと違う場所でイったせいか、深い快感に堕ちた美しい青の宝石はいつも以上に濃く暗く、吸い込まれてしまいそうだ。
「綺麗だよ……時雨」
「ぁ……」
意識を快楽に絡めとられているはずなのに、オレの声が聞こえたらしい。
いつのまにか首元に移動していた時雨さんの指が、オレの首筋をなぞり、ぞっとするほど美しい笑みが恋人の顔を彩る。
「ナイト……も、気持ちよかった……ですか?」
ぐっと気管が狭まるのを感じながら、オレはゆっくりと笑みを浮かべ舌を恋人の瞳へと伸ばしたのだった。
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