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3:受け入れる異常
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「おぉおお俺そんな話してないよ?!」
挿れるか挿れられるかと聞かれただけなのに、そうゆう経験のない俺はあまりの生々しさに顔を真っ赤にしてしまった。
しかしそんな様子の俺を尻目に、いさ兄は俺との距離を少しずつ縮めて尚も続ける。
「でも、もし付き合えたらそうゆう事をするよ、縁糸は。僕にしてるみたいに、陽縁にだってそうゆう事を求める。」
いさ兄の言葉の意味が理解出来なかった。『僕にしてるみたいに』ってどうゆう事だ。
俺の考えを感じ取ったかのように、いさ兄は俺を押し倒して馬乗りになり、上の服を脱ぎ去った。そしてその服で隠されていたいさ兄の白い肌には独占欲を表すかのように沢山の赤い痕が散りばめられていた。
「毎日毎日体を求められて、キスマークも沢山付けられて、休みの日なんか玩具を中に入れて出掛けたりもする。縁糸は絶対受ける側はしないから、陽縁も中で気持ちよくなっちゃうような体にされるよ。」
頬を紅潮させてそんな事を話すいさ兄は絶対普通じゃないのに、やけに扇情的で俺は小さく息を飲む。縁糸にそんな事をされると想像するだけで開発も何もしていないお尻が疼くような、そんな気さえしてくる。
しかし、でも、それはどう考えても…
「異常…だろ…」
そうだ、異常だ。男同士で、縁糸といさ兄に関しては実の兄弟でもあるんだから尚更異常な筈なんだ。
「異常じゃないよ、大多数からあぶれただけでそうゆう人達は必ずしもいる。それに、陽縁の言う『異常』を受け入れたら縛られていたものが無くなって、すごく楽になったよ。」
いさ兄は頬は紅潮させたままいつものような優しい笑みを浮かべて、俺の頬に手を添えればゆっくり顔を近付けてきてただ触れるだけのキスをしてきた。
いさ兄だからかな、嫌悪感を抱くことはなかった…寧ろ触れた唇から熱が顔中に広がって気恥ずかしさしかなくて思わず両手で顔を覆った。しかしその手はいさ兄によって退かされてしまう。
「僕は縁糸が好き、だけど同じくらい陽縁も好きだ。だから陽縁が縁糸とそうゆう関係になりたいなら手伝ってあげる。縁糸がどうゆう風に体に触れるのか全部教えてあげるよ。」
そう話して、いさ兄は俺の服を捲ってお腹を指先でなぞるように擽るように触れて、キスをしようとしてるのか再度顔が近付いてくる。
俺はぎゅっと目を瞑った。
「何してるの、兄さん?」
声が聞こえた扉の方を見やると、そこに立っていたのは久々に見た縁糸の姿だった。
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