アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
4:されるがまま
-
久々に見る縁糸は中学の時より背が高くなって、鍛えてるのか服越しでも逞しさが伝わってきた。ただ金髪に染めているとは思ってなかったから驚いたけどそれも似合っていて、思わずキュンとしてしまった。
「何してるのか聞いてるんだけど。」
だけど怒っているのか格好良い顔は少しだけ歪められていて、開いてた扉を力強く閉めれば足音を立てながら近付き俺に乗っていたいさ兄の首根っこを掴んでべりっと引き剥がす。そしてついでと言わんばかりに俺をジロッと睨む縁糸に、俺は少し心が痛んだ。
でもそれはいさ兄によって止められる。
「こら、自分を好いてくれてる人になんて事してるの。」
「…少しは拒絶しろって意味だよ。つか兄さん何してんの、俺と付き合ってるのに何陽縁の事誘ってんの、ビッチなの?陽縁も、兄さんに誘われておっ勃ててんじゃねぇよ。」
目の前で付き合ってるだ何だ言われてやっぱりそうゆう関係なんだと落ち込んでいたが、縁糸に指摘されてズボンが見てわかる程に膨らんでいた事に初めて気付いて顔が真っ赤に染まる。体を起こして手で股間を隠すけど、四つん這いで近寄ってきたいさ兄によってまたもその手を退かされる。
流石に見せびらかす趣味はないからもう一度隠そうとするけどいさ兄に手首をガッチリ掴まれてるから隠す事が出来なくて、止めるよう言うために口を開いた瞬間、目の前にいさ兄の顔があって、生温い何かが口の中に侵入してきた。
これ、舌だ。
「ん?!ちょっ…いさ兄、んむ…ッ……ふぁ、…」
さっきよりも深いキスをされてると気付いた時には遅くて、した事もないキスで俺は酸欠になってしまった。
回らない頭で縁糸を見れば呆れたような顔をするだけで止める様子がない、なんで止めないのか理由が分からなくて混乱していると口を離したいさ兄が背後に回って後ろから俺を抱き締める。
「ねぇ縁糸、陽縁も混ぜてあげようよ。縁糸だって少なからず陽縁に恋愛に近い好意を持ってるでしょ?それに僕だって、二人がこのまま喧嘩してるのを見てたくないし。」
頭がクラクラして何を言っているのか分からない、だけど目の前にいる縁糸が溜め息を吐いたのだけはわかって目元に涙が溜まる。でも流れそうになる涙はいつの間にか本当に目の前まで迫っていた縁糸に舐め取られ、そのまま酸欠になる方のキスをされた。
もう何が起きてるのか分からなくて、俺は二人にされるがままになっていった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
4 / 10