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おまけ続※r18
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「ひっ!ぅぐっ……ふ、…っ……」
案の定、振動がかなり強まった。
我慢できなくて声が漏れてしまい、咄嗟に手で口を押さえたけど快感に染まっていたであろう俺の声は目の前の友人にも聞こえてしまったようだ。先程まで饒舌に話していた友人は俺の声を聞いた途端に固まって何も喋らなくなって、どことなく顔を赤らめていた。
「え、えと……夜野…?な、なんかエロ…じゃなくて…具合でも悪いのか…?」
エロいっつったの聞こえたぞ、おい。
具合が悪いのかと聞かれれば俺は口を押さえたまま何度も頷いて、一刻も早くこの場を離れたかった。強い快感のせいで目元に生理的な涙が溜まり、今度こそ立っていられなくなってしゃがみ込む。
「ひゃあっ…!」
だけどその時、隣にいたいさ兄が可愛らしい変な声を上げた。
「二人共、お待たせ。」
そして俺達の後ろからいたってなんでもないような顔をした縁糸が来て、大丈夫?等と聞いてきながらしゃがむ俺の背中を擦った。いさ兄が気持ち良さそうにしてる理由は縁糸がローターの強さを上げたんだろう。
いさ兄には悪いけど、ちょっぴり『ざまぁみろ』と思ってしまったのは秘密だ。
友人は縁糸と俺が一緒にいる驚きで俺といさ兄の変な声を忘れたのか、先程よりも嬉しそうな顔で縁糸に絡みだした。仲直りしたのかーとか、俺は嬉しいぞーとか、わざとらしく嘘泣きをしてとにかく喜びを表している。
だけどさっきから言っているけど、いさ兄はともかく俺はそれ所ではない。ローターの振動は全然弱まらないし気持ち良い所に当たっててイきそうだった。
すると縁糸は立ち上がって俺から離れ、いさ兄に近寄ってこそこそ話しては何かを受け取る。いさ兄が渋ってるし、見えた限りでは俺の中に入ってるローターのリモコンだろう。
縁糸がそれを最弱にしてくれた事で強い快感が消え、ずっとしゃがんでいた俺はなんとか立ち上がる事ができた。できたのだが…その時に見えた縁糸の顔は少し悪戯っ子のような…そんな顔をしていた気がした。
そして縁糸は友人に向き直って楽しそうな雰囲気を醸し出しながら口を開いた。
「なぁ、俺ってお前には付き合ってる奴がいるって話したよな?」
急な言葉に俺は固まった。友人も何を言い出すんだと言わんばかりに固まっていたが話を聞いていたのは事実らしく、すぐに頷いていた。
「その恋人とは別の子がさ、俺の事が好き過ぎて仕方ないって言うから恋人と話して三人で付き合う事にしたんだよな。んで今は遊んでる最中。」
「え?!マジで?!両手に花って事か?!羨ましいぞ!」
縁糸が話してるのは俺らの事だとすぐに分かり、友人は当たり前だけどその恋人達が女の子って思ってるみたいだから恥ずかしさで少し挙動不審になっている俺に気付いてない。寧ろ俺らにもその恋人を見たことあるか等と聞いてくる。
俺は何も言えなくてあー、とかうー、とか誤魔化すしかなく、いさ兄に至っては真顔で素知らぬ顔をしてそっぽを向いていた。
しかし縁糸の次の言葉を聞いて、俺は驚愕してしまった。
「最初の子は"いさみ"、二人めの子は"ひより"っていうんだけどさ。」
「ふんふん………ん??」
言っちゃったよこの人?!
友人も名前に違和感を覚えたらしく、ギギギ…と音がなりそうな動きで同名である俺らをぎこちない笑顔で見てきた。その様子に、顔を赤くしてしまった俺はいさ兄同様そっぽを向く。
既に遅いだろうが、誤魔化すよう言おうと縁糸を見た時、普段は格好良いだけの顔が今度こそ悪戯っ子のような、悪魔のような凶悪な笑みを浮かべられ、ポケットに入れていたいさ兄のローターのリモコンも取り出す。
そして友人にも見えるように2つのリモコンを両手で持てば、縁糸は一気にそれの強さを最大にした。
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