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鼓膜から脳内に直接響く水音。
視界は───閉ざされている。
「ねぇ、右耳はどっちだと思う?」
青年の右側から男が話し掛ける。
「あぅ……喋らないで……」
吐息混じりの声に身震いし青年は身体をふるふると震わせた。
「そんな声を出してもダメですよ。正解するまで続けます。それとも累は止めないで欲しいのですか?」
青年の左側から今度は違う男が意地悪な声で囁いた。
「や、だ、本当に……喋らないで……くだ、さい。本当に、頭おかしくなっちゃう……」
青年の答えに二人の男は顔を見合せくすりと笑い合う。
「おかしくなればいいんじゃない?」
「累は本当に可愛いですね。魅せてください貴方の全てを──今は僕たちしかいないのですから」
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