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お前だから嫌なんだ!
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「お前だけが純直の特別だと思うなよ!」
〘な、なに?この大声…あっっ!頭痛いかも……。〙
「そんな事は思っていない。」
〘え?どんな展開なの?〙
「お前だって直に2番手3番手に成り下がって、そのうちポイだ!」
〘あぁ…陽太やっぱりそーゆーふうに思ってたのねー……まぁ仕方ないか。〙
「お前は2番手3番手になったのか?俺は別に構わない。純直が俺の特別である事は変わらない。」
〘え…。〙
「お前は気持ち悪くないのか?色んな男と共有するんだぞ!他のヤツが突っ込んだトコロに同じ日に突っ込むかも知れないn「黙れっっ!!」」
〘わっ!!ビックリした…今、体もビクッてしたよね……起きてるのバレたかな?まぁいいけど…〙
「それ以上言うな。お前は何がしたいんだよ。正直、今すぐにでもお前を殴り飛ばしたい…それをしないのは、純直の為だ。コイツは色んなモノを抱えすぎてる。何が引き金で苦しめるか分からない。お前がもう純直に関わらないのなら、それでいい。今すぐココから消えててくれ。」
〘どこまで優しいんだろ…この人。そんな人を利用しても良いの?……一緒にいちゃダメかも知れない………。〙
「後悔するのはお前だからな!」
「それでも構わない。」
「何でだよ…!何でそこまでソイツのこと……」
「好きだからだ。俺は、ずっと見てきた。色んな噂も聞いた。だが、噂の真相なんて本人にしか分からないだろ?お前は純直に確認したのか?何故、恋人が1人じゃダメなのか知ろうとしたか?自分だけ見て欲しけりゃ、その理由以上の努力が必要だとは思わなかったのか?それが俺の答えだ。」
東はそれ以上何も言う事が出来なかった。本当は、叩いてしまった事をちゃんと謝って、純直とやり直したかった。しかし、ただただ頑なに拒まれて腹が立った。
次の男が出来たら用無しかよ。話すらしたくないのかって、何処まで嫌われてんだ…と。それでも純直に甘い言葉を囁き続けて抱き潰してしまえば、少しは可能性があるのではないか…そう思ってしまった。
やり方は乱暴になったが、一抹の希望に賭けたかったのに、手を上げてしまったうえに折原がまるでヒーローの様に登場した事が、どうにも気に入らなかった。これが違うヤツだったら、純直の事を卑下する様な事は言ってなかったかも知れない。
来たのが折原だったから嫌だったんだ。子供染みた言い訳になるが、他から見たら別れる原因になったのが折原だ。だが東からしたらそれだけでは無かった。
折原と言う男は、何をしていても目立つ。本人にその自覚は無いのだろうが、高校までは順風満帆にやってきた東が唯一、何をやっても勝てないのが折原だった。
自分より秀でたヤツなんて沢山いる。それは分かっているが勉強も運動も何もかも比べられる。それは、お互いが目立つせいもある。
折原は背が高くガタイが良い。スッキリとした顔立ちで言葉数が少ないせいか、硬派なイケメンと持て囃されている。オマケに頭も良い。
一方の東は、折原ほどでは無いが背も高く端正な顔立ちで、性格も明るい。大人数で派手な行動を取る事もあり所謂、陽キャなのだがチャラく見られたりもする。勉強は、そこそこ。
この学校でいつの間にか勝手に、男前四天王と呼ばれるようになった内の2人だ。東は満更でもないようだが折原は気にも留めた事がない。そんな態度も気に入らない。
そんなヤツと恋人を共有するなど考えたくもなかった。だが純直と居るのは正直、居心地が良かったのだ。家に行けば至れり尽くせりで本当に大事にされてると感じていた。
飯も美味かったし、身体の相性と言うか満足感も凄かった。本気で好きになってたんだと思う。色んな噂も、どうでも良かった。でも…折原とヤッたかも知れないと思った瞬間、何かが弾けたのだ。
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