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奴隷少年テア2
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テアが連れてこられたのは、お城よりは小さいけど、大きめな洋館の地下室であった。
その地下室には、テアのように連れてこられた男の子や女の子達がいた。
その子達は質素な服を着て、足に重そうな足枷が付いていた。
体は少し痩せていて、ガタガタと震えていた。
テアもその様子からここは怖いところなんだと認識し、
涙を浮かべたが、
奴隷商にとっては泣き顔も美しいのだとにんまりと薄気味悪い笑を浮かべていた。
それからテアは3ヶ月、そこで暮らした。
テアよりも小さい子達が多いので、怖くて泣いていると、頭を撫でて歌を歌ってその子達をあやしていた。
その歌声は、とても透き通っていて、
それはそれは綺麗な歌声だった。
だが、テアはあまり多くの言葉は知らず、簡単な日常会話しか出来なかった。
それは、12年間一人で塔に暮して居たからである。
勿論、食事は城の侍女が運んでくれていたが、
全て覚めている冷たいものであったし、
その侍女はテアと一言も喋らず、帰ってしまうので、
挨拶と感謝の言葉と、謝罪くらいしか知らなかった。
テアは金になると確信している奴隷商は、特別にテアは
一人だけの部屋を使わされた。
そして、他の奴隷の子供達は、
性処理道具としての扱いを体に覚えさせられ、
逃げても無駄な事を知らしめた。
毎日、鞭の音や、子供達の悲鳴、大人達の怒号と性的な
調教が続き、テアは声を堪えて、耐えていた。
子供達も次々と減っていき、
次は誰がいなくなるのかと不安になっていたある日、
次のオークションでテアを出すことが決まった。
そのオークションはいろんなお金持ちの貴族が集まる、大規模なものだった。
テアを檻の中から出すと、水を浴びせられ、隅々まで綺麗にさせられた。
そして、いつものボロボロな服じゃなくて少し小綺麗な白いワンピのような服を着せられた。
「大金になってこいよ」
ニマニマと笑う奴隷商にビクビクと震える。
首輪と手足に鎖で逃げられない事を改めて思い知らされる。
連れてこられたのは、人間用の鳥籠で、人一人が入れるものになっている。
そこにテアは入れられ、暫く待つように言われた。
チラチラと、辺りを見回すと、テアと同じように鳥籠の中に人がいて、その子達はガタガタと震えて目に涙を溜めていた。
少し時間がたち、歓声と、「2000」「3000」と数字をいう声とともに、次々と、さっきいた奴隷の子たちは消えて行った。
テアが呼ばれたのは最後だった。
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