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「ケイさん。来ちゃった」
ドアホンに映る姿に溜息。悪びれもなく、手をヒラヒラと振っている。
「来ちゃったじゃねぇだろ! 毎日、来んなよ。瑠衣」
あれから一週間。奴は欠かさず家に来た。
「冷たくすると、失神するまで抱くよ?」
「怖いんだよ。お前は!」
下の自動ドアの施錠を外し、ドアホンを切る。
「良い匂い。俺の分もある?」
仕込んでいたカレーに気が付かれた。
「本当に図々しいな」
「ちゃんとお礼にビールとツマミ、買ってきた」
袋を受け取り、中を見る。
「食わせてもらう前提かよ。……っていうか、こんなに買ってくるな。未成年のくせに」
脅しで始まった関係は、意外な程、問題ない。それどころか衣食住を共にした事で、段々、警戒心が薄れてきてしまった。まるで前から、ここに住んでいたかのように馴染んでいて、どうしたものかと頭を抱えている。
しかも、ただ飯食らいではなく、きちんと手土産持参。風呂を借りているからと、使っているシャンプーやボディーソープまで買ってきたりする。
優しくないのはセックスの時だけ。俺が落ちた後は風呂に連れていってくれ、風呂は掃除済み。洗濯までしてあり、正直ビビった。おまけに次の日用の朝飯が作ってある。
育ちは良さそうだけど、家の事を話したがらない。帰りたがらないし、反抗期ってやつか……?
「今日は風呂でやりたい」
瑠衣がとびきりの笑顔を見せた。
「俺は済んだ」
断っているのに、風呂場に引っ張りこまれる。
「気持ちいいのを我慢している顔、そそる」
毎回、前戯は長め。俺の理性を吹っ飛ばしにかかってくる。
ガキには負けたくない。
「いつまで慣らしてんだよ。お前も限界だろ?
さっさと挿れろ」
腰を押し付け、わざと瑠衣を煽る。
「狭……ケイさんの中、温かい……」
瑠衣の目元が赤くてドキッとする。
最近は色気に負け気味である……
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