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「ずっと片想いしているんだ」
タイガが言い、思わず聞こえない振りをしてしまう。
――なんで俺の方を見るんだ。
背中越しに視線を感じながら、カプチーノに花のラテアートを施した。
「片想いなんてありえない!」
「タイガさん程のイケメンなら、告白したら即落ちでしょ」
皆、納得がいかず、突っ込んでいる。
「落ちないよ。俺の入る隙間がない」
諦めたような口調。なんとなく落ち着かない気分で接客に戻った。
あれから瑠衣の泊まりが増えた。
「ケイさん。俺に会いたかった?」
揺さぶられながら聞かれる。
「……別に」
優しくて甘やかすようなセックス。努力型は怖い。声を出さないようにしているのに、俺の反応を探り、良いところを攻めてくる。
「俺は会いたかったよ」
言われた言葉にドキッとする。
「昨夜、ケイさんの夢、見ちゃった……」
そっと囁かれる。
タラシめ。すぐに口説くみたいな台詞、言いやがって。
「そろそろ本当の名前を教えて……?」
中をかき回されながら、迫られた。
「なんで、ん……はぁ。気付いた……」
「時々『あ、俺の事か』みたいな態度だし。流石に気が付くよ」
「…………っ」
「本名は……?」
「康介……」
瑠衣は嬉しそうに笑ってから、首元にキスをした。
なんだよ。その顔……
「キスはまだ駄目?」
「セフレとはしな……ぅ」
「……じゃあ、噛んでいい?」
「駄目に決まって――んんっ」
少しずつ早くなる挿送に目が眩む。
残念そうに拗ねた顔はちょっと可愛くて……
「もっと康介さんの事、教えて……」
「…………ッ!」
深く突かれて耐えきれず白濁を零す。
「気持ちいい……?」
「あ、ぁ……」
同じ相手と続けるのは、久し振り。だから情が湧いただけ。
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