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目を覚ますと、横に瑠衣が眠っていた。年相応の寝顔……
回数を重ねるうちに、訳の分からない想いが芽生えてくる。
『康介さん』
本名を教えた時、嬉しそうだったな……
最近、瑠衣の笑顔が増えた。時々、可愛く見えてしまい、言い訳も難しくなってきた。
珍しく二日続けて瑠衣が来ない。
仕事にいく為、外へ出ると、早朝なのにマンションの前に車が一台止まっている。助手席から降りてきた男を追いかけるように、運転席から女の子が出てきた。
瑠衣……!!
やけに美人の女の子と一緒のところを目撃してしまう。仲が良さそうな様子。そして距離が近い。
甘えるようにその子が腕を掴んでいる。
彼女……? セフレ……?
「じゃあ、今日は帰るわね。いつでも電話して」
その子は止めてあった車に乗り込み、帰って行った。
振り向いた瑠衣と目が合う。
「康介さん。朝、会うなんて珍しいね」
「随分、可愛い子だな」
「……」
「彼女と会うなら、一言連絡くれりゃ、いいのに。夕飯、無駄になっただろ」
つい出てしまった言葉。
「…………何、嫉妬?」
瑠衣の言葉にショックを受ける。
俺、そんな顔に出していたか……?
「嫉妬? するわけねぇだろ。むしろ、せいせいするっての。脅しているくせに何、言ってんだよ。俺達、ただのセフレだし。いい加減、解放してくれ」
なるべく冷たい声を出す。
――お前に本気になりかけてるとは思われたくなかった。
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