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「お前に相手がいる方が安心なんだ。俺に執着されても困るからな。前に恋愛は面倒って言っただろ。言っとくけど、セフレはお前一人じゃないし」
馬鹿だったと思う。言い当てられた事に、俺は予想以上に動揺していた。
嫉妬したなんて知られたら、なんて思われるか――
隠す為に平静を装う。
「最近、なんか飽きたよな? 刺激が足りないっていうか……3Pとかしてみる?」
おいおい。何言ってんだ。いくら誤魔化したいからって。そんな事、一度もした事ねぇくせに。
自分で自分のセリフに呆れる。
瑠衣は嫌悪感を示したけど、今さら訂正できなかった。
「ドライな男がいいな。できれば年上。イチャイチャしてくる奴はパスね。あっさりしている方が長持ちする」
本格的に何がしたいのか、自分でも分からん。
俺の言葉を瑠衣は黙ったまま、聞いていた。
長い沈黙が痛い。
今からでも、『嫉妬した』と白状した方が……
「……分かった。今度、誰か連れてくるよ」
瑠衣はそれだけ言うと、自分のマンションに帰って行った。
あれだけ言ったから怒らせたのかもしれない……
でも、どうすれば良かったんだ。
――どこがセフレだよ。すでに手遅れだ。
あいつが笑うとそわそわして。
電話が鳴ると、なんとなく気になって。
来ない日は時計ばかり見て。
挙げ句の果て、女の子と話していただけで、嫉妬して自爆。
笑えねぇよ……
遊び人だから大丈夫。年下なんかには本気にならない。セフレとしての距離を保つ。
そう固く決めていたのに……
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