アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
身体と心3
-
Side 凪斗
久しぶりに会った彼にあの時の花を渡せたかどうか聞くと視線を泳がせながら、まぁ、と言った。
そうなんだ…渡せたんだ…
普通は喜ばなきゃいけないことなんだけど、自分で背中を押しといて酷いとは思うんだけど、
なんか凄く胸がチクっとした。
実は棗くんが来る前にも1度だけ棗くんを見かけた。
その時は花屋に彼は気づいていなかったけど…
俺は店の椅子に腰掛けながら歩いている人ごみを眺めていた。
すると1人の赤い髪の少年がいきなり俺の花屋の前で立ち止まり泣きそうな顔で空を見上げてた。
少しの間だがそうしている少年から俺は目を離せなかった。
少年を見て心臓が高鳴る。
身体中が熱を与えられたかのようにドクドクした。
彼は泣きそうなのに、なんて俺は不謹慎なんだ…
あの時と変わらない綺麗な横顔に
おれは
恋してしまった
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
15 / 100