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真実のAI2
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ガチャっとドアを開けると凪斗が驚いた顔でこっちを見ていた。
一瞬俺が誰だかわからなかったようで少し怯えた表情を見せたがその表情も何秒後かには泣きそうな嬉しそうな切なそうな…胸が締め付けられる表情。
俺の胸がきゅう、となる。
「っ、棗っ!!!」
珍しく大声を出し凄い勢いで俺に向かってズカズカと歩いてきた。その形相はよくわからなかったが、俺は凪斗はもしかしたら直ぐに腹を立てた俺に起こっているのかもしれないと思った。それくらい凄い勢いだった。
男なんだからけじめはつけたつもりだ。
殴られるの覚悟で凪斗が自分の前に来るのを待った。
「棗…好きだ、よ…」
俺の予想は外れた。
俺の前まで歩いてきた凪斗は急に立ち止まりしたを向いた。
そして俺の来ていた服の端っこをちょんっと掴んで俺の目をみてきた。
震えながら、確かめるように、噛みしめるように言う言葉はヤキモチ焼きの俺には必要な言葉で。
その言葉一つで今までの最悪なこととか黒光り野郎のこととか…全部吹っ飛ぶんだ。
また心臓がきゅう、と音を立てる。
俺は静かに凪斗の腰に腕を回して胸に凪斗の顔を納める。
こんなに凪斗って小さかったかな。そんなことを思うぐらいに華奢で繊細な身体を精一杯ギュウっと抱きしめる。
男のくせに無駄に柔らかくて細い髪の毛に唇を落とす。
「俺は凪斗を愛してる」
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